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December 2016

December 14, 2016

夜の女王

わたしはここに身を横たえ
闇が広がってゆくのを感じていた
世界の主人が入れ替わる
夜の女王は裳裾を広げ
酷薄な足取りでわたしの上を通り過ぎる
覆われていたものが剥き出しになる
すべての扇動と劣情にかかわらず
夜は静謐なまま高貴だった
だから星は消えず
だからわたしは…
すべての扇動と劣情と
すべての抑圧と悲惨と黙殺とにかかわらず
お前の頬を伝う涙に
星の光が灯るを見る

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