夏至の日に
夏至の日の沈む彼方を指さして その眼差しが地平を拓く
雨上がり夜の匂いを嗅ぐ犬は 腰高窓に鼻先伸ばす
出窓越し街を見下ろす犬の目に世界はなんと映っているか
私の腕に 顎乗せて
私の脇腹 盛んに蹴って
お前 どこの野山を駆けている?
体中をふるわせながら 何に向かって吠えている?
白目が時々見えてるよ
ピンクの舌先ちょろりと出てる
ヘンな顔になってるよ
そんなお前を見ているだけで お前よりきっと何倍も幸せになっている
だから私は そうーっと息をひそめ
お前の夢の中に滑り込もうと 夜明けの風を探してる
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