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August 2007

August 07, 2007

ハンナの夏休み--或いは、8月に非暴力を思う

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Image041 8/3~5、犬たちを連れて河口湖に行って参りました。
 第一の目的は、富士山北口本宮浅間神社の薪能を見に行くこと。立派な杉の林に囲まれた神域の神楽殿は雰囲気が素晴らしくて、毎年の楽しみです。今回は「通い小町」と「天鼓」。梅若六郎さんの天鼓は、ラストに向けて北島マヤの一人芝居のように情景が広がっていく!!スペクタクルな舞いが見所です。

 犬OKのリゾートクラブに宿泊。ドッグランで犬を遊ばせたり、林の中の遊歩道をお散歩したり。
 写真は人気のない芝地。犬たちを放して遊ばせるのは気疲れするので、3匹のリードを結んでおきました。これなら万が一パニクっても遠くまで走っていってしまう心配はないでしょう。

 名付けて、「非暴力ワークショップ 3匹の犬編」。Image044

 非暴力トレーニングの本を3冊ほど読んだところなので、とても興味深く観察しました。3匹にとっても協調性を学ぶ良い機会になるはず……と、「協調性×」と通知表に書かれ続けた飼い主が言うのもなんですが。
 やはり最初のうちは、非暴力ワークショップというよりは、「ベクトルの合成」の図になってしまいましたが…。
 それでも、やがて時間がたつうちに、何となく群れの行動、群れの意志に集約していきましたから、ワークショップの目的は達成されたかな?Image0451
 犬の場合は力が強いものが群れのリーダーシップをとるのが基本ですが、その時々で気力に勝る者が進行方向を決めたり、進むのを拒否する意志が勝ったりと、それほど単純じゃないところが面白いですね。特に、当面の好奇心が満足した後は、体力の劣る者に合わせる様子さえ見せました。このくらいなら人間にも出来るはず。
 非暴力トレーニングの話は、いずれ改めて書くかも知れません。

 非暴力といえば、辺野古での米軍施設建設反対の運動は、キングやガンジーがやったような本当の意味での非暴力運動に育っていっているようです。代表者の平良夏芽牧師さんの次の言葉が、何よりも胸を打ちました。

 「もう一つ大切なことは、辺野古の闘いは「相手との関係性を大事にして来た」ということです。基地建設計画が白紙撤回されたとき、作業をしていた人たちと酒を飲めるような、そんな阻止行動を目指してきました。現実は厳しいもので、なかなかそのようにはいきませんが、目指していたのはそのような関係性です。」

 キングだったかガンジーだったか忘れましたが、敵対した相手方の地域ボスかなんかに、のちにガンジー風の革のサンダルをプレゼントしたなんてエピソードがあったと思います。仲間たちを何人も殺されて、それでも未来に向けて関係を結んでいこうという意志に、少しだけピリッとスパイスのきいたユーモアをこめたプレゼントだったと思います。
 アイルランドでの英軍の対IRA作戦もついに終了しました。あれほどの憎しみの応酬にも終わりがあり得る。
 ブッシュ的妄想に呑み込まれない足場を、もう一度見つめなくちゃと思う8月なのです。

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