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April 2007

April 27, 2007

今年の筍

 うつらうつらしている内に季節は待ったなしで進んでいくわけで、慌てて今年も筍料理を食べに行ってきました。
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今年の筍は、長岡天神の「竹茂」さん
 これまで行ってきた筍亭、錦水亭、うお嘉がオーソドックスな筍懐石だったのと比べると、ぐっと個性的な創作筍料理です。

 ・食前酒、筍の木の芽和え、姫皮の梅肉和え(梅がさっぱりしてて美味!!)、鮑と海老、空豆
 ・鱧と筍の煮物椀(鱧に葛が打ってあってとぅるるんな舌触り!)
 ・筍の刺身(穂先も根本もたっぷり、えぐみが全くないっ)
 ・若竹と蕗の炊き合わせ
 ・筍寿司(イカ飯みたい!! 筒状の筍の中に木の芽とじゃこと山椒の入ったすし飯が詰めてあるのをスライス!)
 ・筍ステーキ(真ん中に牛肉が挟んであって、鉄板の上でジュージューいってる!)
 ・筍まんじゅう(百合根と鯛が入ってて、仄かに甘みのある木の芽あんかけ)
 ・焼き筍(炭火で焼いたまま目の前へ。醤油は香り付け程度で、美味しい焼き塩で甘みを楽しむ)
 ・筍の天ぷら(そば粉の入った衣はふんわり感が素朴。穂先と、根もとは海老しんじょが挟んである)
 ・筍ご飯、なめこの赤だし(添えてある昆布の佃煮も、刻んだ沢庵に炒り胡麻ぱらりも、大根の浅漬けも、みんな一味違う)
 ・筍シャーベット(マロンよりもさっぱりしていながら、コクがあって不思議とクリーミー)

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関東人としては、焼き筍は錦水亭のしっかり醤油味が好みかな。でも筍のお刺身、量もたっぷりだったけど、やっと筍のお造りの何たるかを堪能できた気がします。穂先の甘みが好きだなー。味付けは、関東人が考える「いかにも京風」の上品さです。
 カウンター席で、控えめな店主さんと、時折ぼそぼそと会話しつつ二時間弱。今年もお腹一杯。
 昨夏の雨不足のせいで、今年は筍がちょっと不作だと店主さんがぼやいておられました。
 大箱の筍料亭とは違う雰囲気で、比較すればお値段も手頃ですね。
 んが、それより何より、カウンターで隣に座ってた熟年のお二人、カップル未満って感じで、互いに口説いたり引いたりとやたらめったら会話が面白くて、ダンナと二人で耳ダンボになってました……

 去年のうお嘉は記事に上げてなかったけど、大原野の閑静なロケーション。お料理は鰹だしが強めだったような記憶があるような無いような……。

 ふぐを食べそこねたのが、この冬の痛恨っ。

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