一輪庵

　このごろ週末は外食することが多くなってきました。宅配の野菜セットの量が、時期によってけっこう差があるのだけど、ここ数週はやや少なめ。週末までにはすっかり食べ尽くして、冷蔵庫がスッキリしてしまって…食べるものなくて外食になるというパターン。実家では私が子供の頃から、毎週日曜日はどこかに食べに行っていたので、このパターンはなじみ深いのです。

　先週の土曜日は、昼間、２人がかりで犬をお風呂に入れ、疲れ果てて、犬と一緒にドッグカフェにケーキを食べに行き、夜はCOCON烏丸の地下に入っているラーメン屋、天天有。あっさり目で美味しい。遅い時間に行ったので、入るときは前に２、３人並んでたけど、食べ始める頃にはちょうど行列も途切れて、ゆっくり出来たのが良かったです。

　日曜日は終日読書にいそしみ、夜はインド料理のゴータマ。あちこちのフリーペーパーなどで紹介されているのをこの頃よく見かけますが……お店は昨日も空いていました。野菜のフリッターみたいのと、チキンサグワラ、ダルカレー、野菜カレー、インド風焼きめしと、ナン、野菜入りのチャパティに、ワイン。よく食べて大満足。堪能しました。
　食事中、お店の人たちが何やらごそごそと、店の奥から石像を運び出して表に止めた車に積み込んでいました……怪しい。

　近所にわりと最近オープンした上海家庭料理のお店。前を通るといつもガラガラ。ネットで検索してみるとやはり、「いつも空いているからどんなに不味いのかと思って入ってみた」という人を発見。でも、入ってみたら美味しかったとのこと。で、先週の土曜日、いってみました。
　お客さんは他に女性２人組がいただけ。ホール係は中国人らしき青年。キッチンで腕を振るうのは日本人のおじさん。棒々鶏、蟹とインゲンの炒め物、牛肉のクレープ包み、フカヒレスープ、上海風焼きそば、五目チャーハン、焼き餃子とビール。野菜多めであっさり目の味付け、感動的という程ではないけど、どのお皿もそれぞれに特徴があって美味しかったです。壬生にある全家福の支店のようですね。街の中華屋さんとしては、どかんとボリュームがないと流行らないのかなぁ。でも、少人数で行ってもいろいろ頼めるから、一皿の量が多すぎないのは便利だと思うんだけど。
　場所はニッコープリンセスホテルの向かいあたり、高辻烏丸東入る。空いててゆっくり出来ますから、お近くの方は是非どうぞ。

　京都に用事があってきていたH子ちゃんと神戸のAちゃんと３人で、サンタ・マリア・ノヴェッラ・ティサネリーア・京都にてランチ。
　京都の親戚宅に泊まっていたH子ちゃんとは10時に京阪四条で待ち合わせ。和泉式部にゆかりの誠心院に行って、「鈴成り輪」（お経が書いてあるマニ車。一回廻すと一回お経を唱えたことになるとか）を取りあえず廻して、錦市場をぶらぶらしてから大丸地下でお土産用に阿闍梨餅をゲットし、もうちょっと時間がありそうだったので、急ぎ足で六角堂へ。ぐるりと本道を回り池の白鳥に挨拶し、再び急ぎ足で四条駅に戻り、Aちゃんと合流。
　開店間もないサンタ・マリア・ノヴェッラに向かい、ショップを覗く。濃いめのイケメンの店員さんと、女性店員さんがお出迎え。３人でお喋りしながらあれこれ匂いを嗅いでいると、商品リストをくれました。どれも素晴らしくいい香りですけども、いいお値段なわけで。柘榴のバスソルトで5775円……。プレゼントにはいいでしょうね。
　そしていよいよレストランへ。いつもながらの一番乗り。町家を改装した落ち着いた店内。カウンターの向こうにオープンキッチン。一番奥のゆっくり出来るテーブルに通してくれました。サービスのお姉さんはテキパキと感じの良いプロ。3500円のランチのコースは、アミューズにエンドウ豆の冷製スープ、アンティパストはカルパッチョかトマトの冷製極細パスタの二種から選べました。ローズマリーのフォカッチャが付いて、パスタはアスパラ、蛸、ウニのスパゲッティもずくのソース。メインは白身魚のグリル二種のソースと春野菜添え。ドルチェはパンナコッタとソルベとケーキの三種盛り合わせ。お茶はエスプレッソなどの他に、当然ハーブティが４種の中から選べます。３人ともハーブティにしましたが、デザートと一緒に呑むのは勿体ないような、豊かな香りです。
　お料理の方も、さすがにどのお皿も香りが楽しめるように仕上げてあります。口の中でひろがるのは、あくまで上品な仄かな香り。お味も上々、ポーションも女性ならお腹一杯の量、サービスも行き届き、婦女子の喜ぶおしゃれ～な満足のひとときでした。

　って、年中休日なわたくしですが。
　5/3はKYOTOドッグ・フェスティバルに行って、期待外れ。時間で区切られてドッグ・ランがある以外は、犬が楽しめるものというのもなく、カンカン照りでキツかったです。あ、でも、お土産にと買ったシマウマさんのおもちゃは、ハンナが気に入っている上にまだ破壊されてません。
　5/5、spring-cleaning。週末に来客の予定が決まっていたので、床を拭き掃除して、キッチンのレンジ周り、換気扇、冷蔵庫や戸棚の扉など。きれいになって気持ちいいけど、疲れた……
　5/6は、神戸で友人とランチ。このごろ毎月会ってるAちゃんと、和歌山に実家があるH子ちゃん……彼女と会うのは本当に久しぶり。三ノ宮で待ち合わせて、教会を改装したカフェ、フロインドリーフへ、Aちゃんの車で。初めて目撃したAちゃんの子供も一緒。この目で見るまで、彼女が本当に子供を産んだママさんだなんて、あんまり信じてなかったかも。わたしは子供は苦手だけど、男の子にしては騒がしくないお利口さんでした。ランチのあとは、Aちゃんちでお茶を飲みながらダラダラモード。H子ちゃんは子供好きで、ずっと子供の相手をしていました。H子ちゃんは来週また京都に来る予定なので、その時も３人で会うことになってます。
　5/7　午後、大学院の時のゼミの先輩Mさんが来訪。岡山の実家から、東京に戻る途中に寄ってくれました。先月までインドに行っていて……ここ何年かずっと、インドと日本を行ったり来たりしてるそうです。夕食は我が家で、人参のスープ、ひよこ豆のディップ、おから、小松菜のマスタードサラダ、筍ごはん。ワインを三本あけ、積もる話もいろいろ、知的な刺激もたっぷり。結局朝まで、話は尽きず。
　5/8　3月に久々の再会を果たした大阪在住のN○K記者、ゼミの後輩のKちゃんと連絡が取れて、昼時に合流。MさんとKちゃんも会うのは久しぶりだったようで。みなで連れ立ってCOCON烏丸のオーバカナルでランチ。盛り上がった勢いで、再び我が家に戻り、お茶も出さず、ブリダの浄水ポットをテーブルにでんと置き、水を飲みながらというルーズさで、夕方、Mさんの電車の時間まで、あれこれとのんびり話を続けました。学生時代からの友人だと、こういうノリで許されるから気が楽。話したいことも、聞きたいこともまだまだあったけれど、近い内にまた会うことを約束して、ハンナを連れて地下鉄五条の駅までMさんを送り、京阪五条までKちゃんを送りました。すごーく楽しかったから、みんな帰っちゃって寂しいなぁと思いながら、ハンナの散歩をして帰りました。わたしって案外、本当はにぎやかなのが好きかもしれない。