« かにすき | Main | ホウレン草とポテトのハーブクランブル »

March 17, 2005

さかしま

 ユイスマンスの『さかしま』、やっと読了。
 文章をなぞること自体が快感であるような読書。こういう小説は、書いていて楽しかったろうなと思う。
 ユイスマンスはヴィジュアル・メモリーを持っていたらしい。一度訪れただけの教会の様子を、何年か経ってから詳細に描写することが出来たという。込み入った文体での描写はユイスマンスの十八番だが、『さかしま』では視覚だけでなく、味覚、嗅覚、聴覚の描写も存分に楽しめる。描写された感覚を追体験しようとするから、読むのに時間がかかる本だった。
 作中で賛美されているボードレールやマラルメやヴェルレーヌを、ちょっと読んでみたくなる。

|

« かにすき | Main | ホウレン草とポテトのハーブクランブル »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/32134/3332758

Listed below are links to weblogs that reference さかしま:

« かにすき | Main | ホウレン草とポテトのハーブクランブル »