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February 2005

February 27, 2005

リメイクスカート完成&大根もち

CIMG0624CIMG0625 晴れ時々吹雪で、もーのすごーく寒ーい一日でした。
 その寒さにもかかわらず、阪急まで、リメイクを頼んでいたスカートを取りに行って参りました。ジーンズのリメイクも妖精さん模様(ご覧頂けますかしら?)のスカートも、どちらもいい感じ♪ 早く暖かくならないかなぁ。

 1階のセール会場でシビラの傘を一本GET。母に買い与えられていたド派手なヴェルサーチの傘の先っぽが割れてしまったので、買い換えたいなぁと思ってたので。ついでにタカシマヤでみたらし団子もGETして帰宅。

 晩ご飯は、昨日の残りのごぼうのスープと、本日は大根もちを作ってみました。宅配の野菜セットで、ここんとこ毎週毎週、立派な葉付き大根が届いて、大量に消費する必要があったのです。
 「炊飯器で作る大根もち」のレシピを参考に、干しエビやハムは我が家にはないので、干しシイタケや大豆の乾燥肉モドキやワカメ、人参など、あり合わせの具を入れて、フライパンで焼いてみました。お醤油とラー油でいただきました。美味しかったー。見た目少ないかな?と思ったけど、お腹にたまります……。
 ごぼうと大根、根菜をたっぷり摂って、体が温まりました。それでもまだあと一本、大根が残っています……月曜日にはまた一本届いてしまうのではないだろうか……。

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February 25, 2005

ジャガイモのニョッキとゴボウスープ

CIMG0622 本日は懸案のニョッキに挑戦。
 去年群馬に植え付けに行ったジャガイモで、初ニョッキです。ソースはトマト缶とニンニク・玉葱に大根少々をみじん切りにしてベジソース、大根葉のソテーを添えました。ゴボウのスープは2度目ですが、今回は、玉葱の代わりに一昨日の湯豆腐の残り……大根小松菜人参と豆腐もちょっと……を加え、煮汁もそのまま使いました。美味しくできました♪
 ニョッキは、生地を寝かせる時間が必要ないので、短時間で出来ます。次回はもうちょっとプリプリした食感にしたいかな。もっと練ってもいいってことなのかしら。ジャガイモマッシャーも欲しくなってきてしまった……。

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お手軽ふぐコース

 先日無門に続いて、今日はぐっとお手軽な「がんこ」のふぐコースを食べ比べ。てっちりフルコース3969円で、てっさ、湯引き、唐揚げ、てっちり、雑炊にデザート。無門の7000円コースには白子とぶつ切り刺身と焼きふぐが付いていたので、その分を差し引いての食べ比べとなりました。
 まずは出てくるのが早いっ。もう、唐揚げもてっさも湯引きもテーブルに溢れてしまう勢いで次々に出てくる。てっさはこちらの方が薄造りで、量は少なめ。色とか透明感とか、見た目からして質は落ちますが、味の違いは……あまり分からない。辛めのもみじおろしに誤魔化されたのか? 湯引きはもうはっきりと、造りが荒くて舌触りが違います。唐揚げは、比べてしまうとやはり、衣のカリッと具合も身のふっくら具合も落ちます。てっちりはこれで十分だなっていうくらいに美味しかったですが、身の量は少なかったかな?
 全体に、無門と比べてふぐの量は少なかったと思うのに、もう、お腹一杯。一気に出てきたせいかな……。それでも食べきるのに2時間近くはかかったのに。
 てっさやてっちりだけ食べるなら、がんこでも充分、気分は味わえるかなという感じはしました。ま、わざわざふぐを食べようというときには、何もがんこに行くことはないなというのが分かって、やっぱりそんなもんなんだな、と。「ふく源」で食べたい、とまでは申しませんが(父は毎年行っていた……)、そこそこのお店で楽しむ方がコストパフォーマンスは良いようです。
 東京にいたときよりも、京都に来てからの方が「てっちり」の文字をあちこちの店先で見かける気がするのですが、関西の人の方がふぐが身近なのかな。カニも関西の方が良く食べるような気がします。食い道楽の文化なんですかね。
 しかし、店に入ったときにはずいぶんにぎわっていたのに、10時前に店を出る頃には、残っているお客さんがほとんどいないくらい。閉店は11時なのに……夜が早いなぁ。

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February 23, 2005

ユイスマンス伝

 日中は15度と暖かな日和でした。梅を見に行きたいなぁ。洛中は住宅街でも、道路に面したお庭というものがないせいか、梅の木が一本も見あたらないのです。河原や公園には、桜は何種類も植えてあるんですが、なぜか梅がないんですよね…。
 今日は陽気に誘われて、京都駅まで行って近鉄の無印で買い物してきました。先日のリベンジのつもりだったんだけど、やっぱり買いたかった物は全部持ちきれそうもなくて、かといって配送を頼むほどでもないし……で、再挑戦が必要な模様。店員は感じ悪かったし……。気分転換のつもりが逆効果だったかも。

 帰宅後は『ユイスマンス伝』の続き。一応、フルカネリからの流れで、ルネ・ゲノンの再読にするかユイスマンス伝に取りかかるか迷ったんだけど、まだ読んでない方を先にと思って。
 分厚くて高い本だったから、杉並に住んでた頃から何度も手に取っては買うのをやめていました。ユイスマンスは好きだけど、生い立ちやら人柄には、実はそれ程興味はないのです。でも、何度も手に取ってしまうくらいには気になる。なんかいいことが書いてあるかも知れないし……で、こないだ、他の諸々と一緒にアマゾンのユーズドで注文しました。

 自然主義時代(若い頃)のユイスマンスの作品は読んだことがないんだけど、交友関係が豪華。ゾラの弟子で、フローベルやゴンクール兄弟とも交流があり、モーパッサンとは仲良し、ヴェルレーヌの面倒もみていた。他にもマラルメや、美術批評で頭角を現したユイスマンスらしく、印象派の画家たちとも交流があった様子。フランス文学にも印象派美術にも興味がないけど、顔ぶれが豪華なことくらいは分かります。
 ユイスマンスの改宗前後から晩年にかけての作品しか読んだことがないから、彼に似た作家なんていない、っていう印象が強くて、同時代の文化人とこんなに交流があったというのは、やや意外な印象。
 やっとデカダンス期まで読み進めたので、この先が私の興味の中心であるカソリックへの改宗と、修道生活。何が書いてあるのかな~。

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February 22, 2005

ぽん多の特製カツ

CIMG0620 豚の怨霊に取り憑かれたかのように、猛烈に万世のカツサンドが食べたかったのだが、この辺で売っているところが見あたらない。秋葉原の交通博物館のすぐ側の万世で、子供の頃、よくお土産に買って帰った懐かしい味。
 そんな話をしているうちに、トンカツといえば……もう一つ忘られぬ味があった。分厚くて白くてふんわりしてて……あれ、上野の、なんていうお店だっけ、などと言いながら結局思い出せなかったのだが、ダンナが東京出張で私の実家に泊まったときに、母に聞いて、お土産に買ってきてくれた。
 本家ぽん多の特製カツ。昔は普通のカツと特製カツがあったと思うんだけど、ぐるなびのメニューで見ると、「カツレツ」の一種類になっているみたい。
 箸で切れるトンカツ。厚い肉が軟らかいのはもちろん、衣も白っぽくてふんわり。カリッと揚がっていないけれど、ちっとも脂っこくない。普段は肉を食べないけど、10年ぶりくらいに食べたくなってしまったお味。
 東京から「ぽん多のトンカツget!」の報を受け、肉を食うからには、と、ありったけの野菜クズを放り込んで具沢山お味噌汁を準備。玄米+鳩麦+押し麦御飯も準備OK。体操をしてお腹を減らして、到着を待つ。

 ぽん多のトンカツとの久々のご対面に感激しつつ、たっぷりの千キャベツと共に、今夜は肉食御飯となりました。
 わざわざ「本家」ぽん多と名乗っているからには、のれん分けのいざこざで他にもぽん多があるんだろうなと思っていると、案の定、代官山に「ぽん太」というお店があって、やはり低温で揚げたふんわり柔らかカツを出しているそうです。

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February 19, 2005

ふぐ三昧

 室町三条上がるの「無門」でふぐコースを食べてきました。ネットでは「蕎麦酒房 無門」、でも現地入り口には「懐石居酒屋 無門」と書いてありました。
 てっさ、湯引き&ぶつ切り刺身、唐揚げ、焼きふぐ、白子、てっちり、雑炊のボリューム満点の豪華虎河豚コースで7000円ぽっきり。焼きふぐはテーブルで客が自分で炭火焼きをするし、雑炊も自分たちで作るので、サービス料分、割烹より安いのかなって感じです。居酒屋と割烹の中間を狙ってるお店なんでしょうかね。
 思ったんですが、てっさ、東京より厚く切るのが関西風なんでしょうか……?枚数が少ないけど厚みがあるのでボリュームは充分ってかんじで。唐揚げは、濃いめの味付けがたまらない香ばしさ。焼きふぐの炭火はいまいち火の熾りが悪くて、なかなか焼けなかったような……。でも全体としては、コストパフォーマンスは良かったと思います。
 満腹でもう駄目……と思いながら店をあとにし、三条を東に行くと、去年改装オープンした文椿ビルジングが目に入りました。ふらふらと寄っていくと、湯葉カフェこ豆やのメニューが誘惑する。黒豆湯葉のベイクドチーズケーキ、ゆばとココナッツのレアチーズケーキ、ゆばと豆乳のブリュレ、ゆばティラミス……。そのままビーコンに誘導され、抹茶の豆乳プリンとごまと豆乳のブラマンジェ、豆乳カフェラテをオーダー。天井が高くて明るい店内は京都らしいカフェの雰囲気。プリン美味しーぃ、ブラマンジェは豆乳の風味が残ってるので、苦手な人は苦手かもー、豆乳カフェラテは、豆乳の匂いが気にならないから不思議~、でした。ちょっとしたフードもヘルシーな感じで、一人でカフェめしするのにいい感じかもしれません。24:00までやっているのも高得点。

 でも、何しろ、食べ過ぎた……。

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『大聖堂の秘密』

 20世紀の大錬金術師フルカネリの『大聖堂の秘密』
 ゴシック建築の意匠に隠された錬金術的なシンボルを解き明かす本。でも、ヘルメス学の素養がないので錬金術の手順や材料がらみの話は術語が多様すぎてよく分からない。原質って元素とどう違うの、揮発性、不揮発性って何を意味しているの……などなど。

 そもそも、錬金術というものが何なのか、という疑問に牽引されて読み続けた感じ。真理の探究であり実践であるらしいから、おそらく、ヨーロッパにおけるヨーガなんだろうなぁと思いながら読んでいったが、解説の冒頭に引用されていた1958年第3版刊行当時の書評の中に、それを裏付ける記述を発見。

フルカネリは、天啓を希求する霊知、別言すれば、人間や物質の内部に幽閉された一握の光を目覚めさせ、解放するのに長じた真の西欧的ヨガの教義と技を教えるのである。物質の貴金属への変成は霊における同種の変成を惹起せしめ、霊におけるこの変成がさらには物質のそれを生む。
 錬金術が何なのかは、これで少し見えてくる。霊の変成のために肉体をコントロールするヨーガの方が、直感的に納得しやすいけど、物質をコントロールする錬金術も、目指すところは同じなのかなぁ…。

 また、フルカネリの弟子カンスリエによる序文の中に引かれている、フルカネリの師による書簡には、フルカネリに対して「あなたは善人である」ということがとても強調されていた。それを考えると、錬金術も衆生済度の発願のようなものか?という気もしてくる。

 どんな伝統にも公教的側面と秘教的側面はあって、秘教的な知は、準備の出来ていない者に対して迂闊に語ってはならないものだというのは当然なのだけど、錬金術のもったいぶり方って、胡散臭すぎ。

 あと、やっぱりすごく考えちゃうのは、錬金術と信仰の両立。
 錬金術って、教会にとって異端なのか? 歴代教父の中にも錬金術に精通した人はいるみたいだから、一概に異端として切り捨てられるものではないんだろうけど、錬金術→黒ミサみたいな、棄教と神の否定に流れるパターンもありがちな感じ。ヘルメス学の知が単に異教的なだけなのか、なにかしら悪魔的なのか。グノーシス イクない!と思ってるから、気になる。
 弟子カンスリエは敬虔なカトリック信者として生涯をまっとうした、と解説にあるし、序文の中でエキュメニズム批判をしているところなんかを読んでも、神秘家であって超越の否定とは無縁という感じはする。
 フルカネリ自身も、ルネッサンス批判をしているところでは、まっとうな神秘家という感じがするし、錬金術の実践について次のように言う。

これらのものから真の「創造」が可能だとでも思っているのか。断固として否である。なぜなら、創造の力は唯一無二の創造者たる神のみに属するからである。よってあなたが材料の内に生ぜしめようとしているのは「創造」ではなく「発生」である。

 いずれにせよ、興味はあるけど我が身の課題との接点は薄いかな>錬金術

 でもちょっとびっくりしたのが、解説の中にユイスマンスの名前が二度、ルネ・ゲノンの名前が一度出てきたこと。時代的に重なるフランスの神秘思想家だから当然なのかもしれないけど、なんか、「あ、書物の向こうに世界の奥行きがホントにあったんだ」って感じがしてしまった。
 フルカネリは錬金術三部作の3冊目として『世の栄光の終わり』を書いたが出版しなかった(草稿の一部は本書の第3章として読むことが出来る)。ルネ・ゲノンの『世界の終末』なら、目の前の本棚にあるなぁ。

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ピッツァ作り

 フェアトレード・イベントに行ってから帰宅。ピザを作る。
 GUSTA PISSAという微発泡白ワインが、なんか知らないけど宅配で届いちゃって、しょうがないな~、ピザに合うんだって~?と言いながら、ピザを焼く。

 ダンナ出張中に試作済みのホウレン草のピッツェッタと、フライパンで生地を焼くタイプのピザの二種。フライパン・ピザの具は、夏にフランスで買ってきたフォアグラの缶詰と、水炒りした人参の千切りと、レーズン。
 生地は、前回一人で作ったときよりやや柔らかめ。ピッツェッタは相変わらず簡単に両面こんがり焼いて出来上がり、中身も前回と同じホウレン草のソテーと大根の薄切りソテー。文句なしに美味しいです。
 フライパン・ピザの方は、思ったよりすぐに焼けてしまって、やや焦げてしまったけれど、フォアグラのスライスが良い感じで、こちらも満足のいく美味。
 甘めの白ワインが、良く合いました。
 ピザはもう何種類か作ってみたいのがあるので、また人を呼んで作ろうかな。

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フェアトレード・イベント

 フェアトレード・イベント「Com~ともに」にいってきました。
 学生中心のフェアトレード普及ネットワークFair Trade Student Networkの主催で、会場には100名以上の若い人たちが集まっていました。民族楽器によるライヴとフェアトレード商品をフィーチャーしたファッションショウ、そしてシンポジウム。若い子ががんばってはいるけど、イベントとしての洗練度はいまいち素人ノリのままですが……まぁ、フェアトレード・コーヒー又は紅茶のワンドリンク付き千円で、楽しめるイベントにはなっていました。会場は旧毎日新聞ビルと言われている三条御幸町の1928ビル3階、Art Complex。
 フェアトレードというのが何かを知らない人に説明するのは面倒なのですが、要するに「買い叩かない」、「適正な価格を支払う」ことで地域の自律を促すことを考えに入れた「公正な貿易」で、単に「可哀相な人に寄付する」のではなく「対等な貿易パートナー」としての関係を作り上げていくことで途上国支援を経済のレールに乗せていこうという運動です。
私も東京に帰るたびに立ち寄っているPeople Treeなどが有名です。
 ファッションショウでは、現地の映像を流しながら、モデルの学生たちがシャツの袖を内側に織り込んでスカートにしたり、フード付きのアウターを上下逆さに着てみたりと、なかなか工夫が見られました。ま、エスニック系の商品が多いので、コーディネイトは難しいものが多いんですけどね、オーガニックコットンのTシャツやセーターなんかは、使い勝手がわりといいと思います。。
 学生ネットワークの方は去年出来たばかりのようです。

 シンポジウムで面白かったのは、マリ出身で精華大で講師をしている人と、やはり精華大の留学生のジャワ島出身の女性が、共に、フェアトレードに非常に懐疑的な意見を表明していた点。
 フェアトレード商品の生産国では、「フェアトレード」という言葉すら、消費国日本以上に、まるで普及していない。誰にとって「公正」なのか、誰にとって「適正な価格」なのか、そもそも、なぜ「貧しい国」があるのか……などなど、問題の射程は広くて深い。フェアトレードが「少しはマシな植民地主義」でないという証明は、まだない、という意見すらありました。
 ことがトレード(貿易)であるだけに、なぜ外貨が必要かと言えばIMFの構造調整プログラムのせいだったりするわけだし、フェア(公正)と言ったって、一部地域で行われる直接貿易である以上、全体の不公正なシステムにインパクトを与えることは出来ないのではないかという疑問もある。また、「顔の見える関係」を先進国が強調するほどには、生産国では消費者の顔が見えていない、という指摘もありました。途上国出身のパネリストの二人は(おそらく金持ちのエリート階級出身だと思うのですが)言いませんでしたが、フェアトレードの生産者にとって、私たち先進国の消費者がどれほど豊かかというのは、見せられるものではないのかもしれません。見せれば、絶望を誘うだけかもしれない貧富の差が、そこにはあるのではないか……。

 市場経済で買い叩かれるばかりの貿易の中では、バナナやコーヒー農家は、小売価格の2%ほどの金額しか受け取っていないと言われています。フェアトレードではその4~5倍の価格で買い取ることになっているそうです。その代わり、小売価格も何割か割高にはなります。

 獲得した外貨で輸入された食料品を買わなければならないとしたら、フェアトレードの意味は薄れてしまいますが、個別のケースとしてみる限りは、おおむね自給経済が成り立った上で、教育費に充てる現金収入が得られるという状態を実現しているようです。

 フェアトレードのような試みを紹介すると、欠点(の可能性)をあげつらって全否定する脊髄反射が必ず現れますが、80円のハンバーガーを実現するために、誰がどのような不利益を被っているのか考える方が先だと思うし、「通常」の貿易が不公正であることが問題なのであって、フェアトレードが問題なわけではないのは明らかです。フェアトレードをスタンダードに押し上げる運動が必要なのであって、けなすことが理に適っているわけではない。善意の寄付にたよるより、ともかくも経済の歯車に乗せた継続的な体勢作りが有利なのは明らかなのですから。
 その上で、伝統技術の継承という理念と、先進国でも売れる商品開発の齟齬の問題を考えなきゃいけないのは事実だし、チャリティを売り物にするがゆえに生産者に甘くなりがちで本当の意味での競争力をつける助けになっていないという批判も、甘んじて受けなければならないのでしょう。

 少なくとも日本では、まだまだフェアトレードの認知は低く、そういうものがあることすら知られていない。悲惨な労働条件の下で学齢期の子供すらが奴隷に近い労働で生産している商品が、百円ショップで売られている。そういう現状に対して、市場経済を否定するのではなく、欺瞞と呼ばれようとも「公正な貿易」「適正な価格」を探っていこうという試みは、私は大好きなタイプの運動です。そもそも、偽善が恐くて先進国住民なんかやってられますかっての。

 パネリストのマリ出身の大学講師が言ってた中で興味深かったのは、マリは綿の生産が多いらしいのですが、綿花の生産には、大量の農薬が投入されているんです。地球上で使われる農薬の数割が、綿花に使われているという。それも、ODAがらみで農家は国策として農薬を買わされているのですが、その講師の人は、「農薬をやめさえすれば、どれだけ農家が楽になるか」と言っていたんです。農薬を買うために現金が必要で、借金する。農薬を使うから土地が痩せる、借金が残る。そういう悪循環から抜け出すには、とにかく農薬をやめることが必要だ、と。彼は、だからフェアトレードというよりも無農薬の農作物を普及することの方が役に立つのではないかという意見でした。ただ、これも盲点はあって、巨大資本が安い労働力を使って無農薬作物を大量生産するということも、現に起こり始めているわけです。
 だからこそ、そうならないための直接取引なんですが……それは全体の不公正な構造を変革する力になるのか? ……難しいところです。

 ちなみに、私が他の市民運動系で見かける顔が、一人として今日は見あたりませんでした。サヨクの人たち、意識低すぎ~。ジュビリーもWTOも、フェアトレードとは関わり深いと思うんですけどねー。

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February 18, 2005

チェコのアニメーションとドリア

 雨のぱらつくお天気でぜんぜんやる気が出ないながらも、夕方、思い立って京都シネマで「クルテクとズデネックミレルの世界」を見てきました。チェコのアニメーション。子供向きのものとやや実験的な作品とを何本か合わせての上映。A、B、Cの3プログラムがあって、作品は重なってません。ぜんぶ見るには3回行かなきゃならない……2回目以降は半券の提示で五百円引きになるそうですが。
 外国の短編アニメーションを見るのはとっても久しぶり。特別に素晴らしかった~っ、という気はしないけれど、やっぱりアニメーションって好きだなぁと思いました。窓辺の机に置かれた絵の中の少女と、窓ガラスに落ちた月の雫(霜の模様)の少年の恋……一転悲劇的結末かと思うと、最後に救いがあったりして。
 今日見たのはBプロだったから、A、Cプロも見に行きたいなぁ。ショップではぬいぐるみやカワイいバッグなどグッズの販売も。

 晩ご飯はドリア。、おでんの残りの大根とジャガイモをつぶして玄米と混ぜてコロッケにした昨夜の残りの、コロッケの中身を、おニューの野田琺瑯の薄型保存容器に敷いて、ケチャップで味付けし直して(直火にかけられるからそのまま暖めながら!)、オートミールでクリームソースを作って上からかけて、大根葉のソテーを飾ってパン粉をかけてオーブンへ。クリームソースの量が少なかったせいか、存在感がいまいち。全体のお味は良かったです。
 それと、昨夜作ったイタリアンなきんぴら2種。レンコンに玉葱とドライトマトのみじん切りで味付けしたのと、ゴボウをバルサミコで仕上げたもの。小松菜は、練りゴマにレモンとオリーブオイルで、こちらもややイタリアンなゴマ和え。

 やる気と共に体力も下降傾向。
 気の早い蕾から草木瓜が咲きだし、早咲きの梅はすでに咲き誇り、木々は春を告げはじめているのですが……まだまだ、春が来たという感じはしないですね。

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February 15, 2005

仮縫い

 阪急のメイズ工房でリメイクを頼んでいたスカートの仮縫いに行ってきました。お店で仮縫いなんて、それだけで気分がいい。クチュリエさんと話しながら丈やウエスト、ヒップ、スリットの長さなどを微調整。いよいよ仕上がりは26日! 便利に着出せる服になるといいなぁ。

 どうせ河原町まで行くんだからと、無印でカトラリーの不足を補い、ついでにBALの地下ponte^bをふらふら覗くと、こないだから狙っていた野田琺瑯の保存容器が並んでいた。酸に強くて冷凍からオーブン、さらには直火にもかけられるというスグレモノ。電子レンジはだめだけど、なるべくならレンジで温めはしたくないから……などと思い、よぉしと覚悟を決めて各種サイズを組み合わせて4つまとめて買ってみる。浅型の大サイズは、このまま大人数分のグラタンを焼けるかな、と思う。
 行きと帰りに四条通沿いのALBAに寄って、グラスを1個と密閉瓶を1個買い足して、何だかキッチン用品の買い出し日のようになってしまいました。本当は乾物入れにするブリキ缶も欲しかったんだけど……大荷物になってしまうので断念。他にも買い損ねたものはコマゴマいくつかあるんだけど……本日は体力負けで終了。後日リベンジを。

 晩ご飯は昨夜のおでんの残りの大根とジャガイモ(と出汁を取ったままの昆布)に、玄米雑穀御飯とビール……手抜きすぎたかな。

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February 14, 2005

『湖水を渡って』

 3/10に見に行った『シルヴィア』という映画のモデルになったシルヴィア・プラスの詩集、『湖水を渡って』。思潮社というのが普段どういう仕事をしてるのか知らないけど、詩集専門の出版社が、詩の本文にまで誤植があるのを正誤表で訂正するような本を出すって、一体何。
 巻末の年譜を見ると、彼女が自殺したのは三十歳の時。若い。十代の頃にも自殺未遂をやっている。
 詩の読み方、味わい方というのが私にはよく分からないし、翻訳ではなおのことピンと来にくい。エネルギーはあるなぁと思う。

私のなかで女は少女を溺れさせ そして私のなかで老婆が
日毎に浮きあがる 不気味な魚のごとく。 p.74「鏡」
 

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February 13, 2005

ベジローフ&手打ちパスタ

 土曜日、ダンナの学生さん3人と友人のNくんを呼んでパスタパーティ。
 山科に住んでいた頃に、大丸山科店で父の日特集かなんかでパスタマシンが銀色に輝いてて、パパにひっかけて8800円になっているのを見て、ついつい買ってしまいました。人を呼んだときくらいしか手打ちパスタなんかしないけど、デュラムセモリナを買ってきてつくる茹でたてのフェットチーネは、プリプリして本当に美味。
 昨夜のメニューは…

レンズ豆のスープ
ベジローフ れんこんスライス&れんこんボール添え
大根のボッリート
トマトとパプリカの真っ紅なパスタ
ホウレン草の豆乳パスタ
全粒粉パン
ガトーキャロブ
あと、前日の残りのアマランスがあったのに、それは出し忘れてしまった……おバカ。
 ベジローフはミートローフのベジタリアン版。みじん切りにして炒めた野菜と、大豆蛋白の挽肉モドキを型に詰めてオーブンで焼き上げたもの。野菜だけとは思えないリッチなお味に仕上がりました。
 ガトーキャロブは、ガトーショコラにカカオを使わず、キャロブというイナゴ豆のサヤを使ったケーキ。キャロブはカフェインを含まず低脂肪でミネラル豊富なヘルシー食材です。パウダー状のものがよく使われる見たいですが、うちにあったのはチョコチップみたいな粒状のもの。湯煎する分だけ手間が掛かりました。もちろん、卵も牛乳もバターも使わないマクロビケーキです。

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February 11, 2005

Sylvia Plath

 京都シネマ『シルヴィア』を見てきた。先月The Fog of Warを見に行ったときに予告編をやってて、すごく見たいけど……一人で見るのは絶対やだなぁ、と思った映画。神戸在住の映画好きの友達にわざわざ来てもらって、一緒に見た。

 実在の詩人Sylvia Plathがモデルで、ほぼ実話通りのよう。
 二人の詩人が出会って魅かれ合い、大恋愛の末に結婚するのだが……順調に評価されていく夫に対し、書けなくなっていく妻。執筆するはずの時間に次々とケーキを焼きまくるシルヴィア。二人の子供をもうけるのだが、子育てに追われて彼女は疲弊していく。夫を賞賛する人々、「偉大な詩人を夫に持った幸運な女性」呼ばわりされる彼女、「私も詩人なのに!」という叫び。やがて夫の浮気を疑い、自らを追い詰めていく無様な彼女。そしてついに夫に愛人がいることが明らかになり、二人の結婚は破綻する。
 夫と別居することでようやく自由になったと語り、再び創作に没頭する彼女だったが、それでも寂しくて寂しくて、小さな理由をつけてはアパートの階下に住む老人を訊ね、わずかなやりとりにすら縋り付く。埋められない虚ろは彼女を蝕んでいく。
 もう一度やり直そうとして夫と一夜を過ごすが、彼は愛人が妊娠したことを告げる。そうして彼女は、子供のために翌朝のパンとミルクをトレーに乗せて子供部屋に運び、キッチンに入りドアの隙間にタオルを詰め、ガスオーブンに頭をつっこんで、自殺する。

 才能と美貌に恵まれた彼女のような人が、なぜ自らを惨めにするような嫉妬の虜にならなければいけないのだろう? 彼女は、夫を誰かに奪われるんじゃないかという不安のあまり、自分があの女(夫の愛人)を呼び出してしまった、と語る。自らの不安が、一番怖れていたことを実現してしまう――闇から怪物を呼び出すのは、自分自身の不安。

 ロダンとカミーユ、光太郎と智恵子。ある種の恋愛から生還することは、女性には難しいのかも知れない。ディネセンはフィンチ・ハットンを事故で失うことによって彼を永遠に手に入れ、恋愛から生還したのだろうか。『サバイビング・ピカソ』で描かれたフランソワーズ・ジローも、タイトル通りの生還者。
 天才の愛し方と、天才との別れ方。前者は困難で、後者は更に至難。
 対策:生き延びたいなら、早死にしそうな天才を選ぶこと。

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February 09, 2005

「南方郵便機」

 新潮文庫『夜間飛行』に所収。
 「夜間飛行」より断然「南方郵便機」の方が好きだな。「夜間飛行」は、ちょっとプロジェクトXっぽい。最先端の挑戦である夜間の航空輸送、その事業を推進する強い意志を、あたかも人間の生命力の発露であるかのように意味付けているように感じられて、その点がいまいち物足りない――『戦う操縦士』を読んでしまったあとでは、特に。行為自体の無意味さと、行為の不可避性による崇高さという緊張感がないと、文学だぁ~って気がしない。冒険は巡礼のパロディではないのか。
 それでも気になるフレーズは沢山。

――君は自分の手の中にあまたの人間の生命を預かっている。……(略)……彼らがもし、友情のために君に服従するとしたら、君は彼らを裏切ることになる。君には、個人として他人を犠牲にする権利なんかまるでありはしないのだから p.43

個人的な幸福よりは永続性のある救わるべきものが人生にあるかもしれない。ともすると、人間のその部分を救おうとして、リヴィエールは働いているのかもしれない? もしそうでなかったら、行動というものの説明がつかなくなる。 p.85

古昔の民の指導者は、あるいは、人間の苦痛に対しては悩みを感じなかったが、人間が死滅することに対してあわれみを感じたのかもしれない。それも個人としての死ではなしに、砂の海に埋もれてしまう種族の死に対して。ために彼は、民を導いて、砂漠の砂も埋めることのない場所に、せめては石の柱を建てさせたのではあるまいか。 p.86

目的は、ともすれば、何ものをも証明しないかもしれないが、行動が死滅から救ってくれるのだ。……(略)……生命がこの事業を動かすとき、はじめて、彼は人間の死滅に対して戦っていることになる。 pp.100-101

 偉業、行動といったものに、いわば積極的に価値を認めていく姿勢には、やはり違和感。「人間の死滅に対する戦い」は、人の頭が考えた理由という気がする。それでも、個人性を越えていく直感の健全さ。「戦う操縦士」で描かれた「真人間の尊厳」だと、世界がそっと明かした秘密のように思える。

 さて、処女作である「南方郵便機」の方は、人妻との駆け落ち事件も絡む、より小説らしい体裁。感傷的ではあるが、思索の深さとテーマの深さがちょうど折り合っている気がする。っていうか、ジュヌヴィエーヴ萌え~。

あなたは、菩提樹たちと、樫の木たちと、羊の群れと、いかにも多くの条約を結んでいたので、僕らはあなたを女王様と名付けた。……(略)……あなたは僕らの目には、永久な物のように思われるのであった。理由は、一見していかにもよく物事に結びつき、物事と、あなたの考え事と、あなたの未来とに自信を持っているらしい様子なので。 p.149
 彼女は何も為すことはない――男たちのように偉業をなすことはない。ただ彼女の指先が館の壁に、調度に触れるだけで、世界を正しくする。
 そんな彼女が、幼い息子の死によって傷付き、いったんは郵便飛行士と駆け落ちをするのだが……彼女が囲まれてきた富という物に対する洞察が深い。
それは財産を惜しむ心でもなく、また財産が与えるものを惜しむ心でもなかった。理由は、彼女が、これまでの生活にあって、ジャックほども、無駄な剰余というものは知らずに暮らしてきたのだから。ただ彼女は今、自分の新生活にあっては、この無駄な剰余にだけ、自分が富むことになると気付いた。
外車乗り回したりブランドのバッグを買うことにだけ富んでいる、貧しい豊かさが回りに溢れてますね。永続性と無縁の無駄な剰余。
 彼女は物事に深く結びついていたがゆえに、そこから遁走しようとしたとき、端的に、生きていられなかった。
 動き続け行為する生を生きる飛行士の方も、征服者の栄光に相応しい宝物であるはずの彼女を得られずに、それ以上はもう冒険的生を続けることが出来ず、事故で死んでしまう。
 ただ郵便物だけが、何事もなかったかのように海を渡っていく。
 少年期の追想に彩られて描かれた、行為する生の一つの悲劇。

 飛行機乗りの愛し方が書いてある本はないのかな……。

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February 08, 2005

ホウレン草のピッツェッタ

 えー、色々あって昨日は食べ過ぎて、餓えるまで今日は御飯を食べないぞと決めて、朝昼をすぎ夕方を過ぎ、先にお風呂に入って、9時頃に一回目の食事。
 ジローラモさんの奥さんパンツェッタ貴久子さんの「おいしいイタリア野菜料理教室」にあったホウレン草のピッツェッタが美味しそうだったので、生地をマクロビの生地に、中身のズッキーニを大根のソテーに替えて作ってみました。ピッツァを半分に折って揚げたものですね。貴久子さんのレシピではイーストを使うところ、イーストは使わずに粉とオイルと水だけで生地を作ります。
 生地作りというのは大変そうに感じるかも知れないけれど、台所仕事で一番面白いところが生地作りです。ここを省力化することにはあまり意味がない。こここそが面白いところなのですから。
 んなわけで、作った生地をのばしてホウレン草のソテーと大根のソテーを包んで閉じて油で両面こんがり焼いて、ついでにフライドポテトも一緒に作って、昨日までの残りの大豆と芽ひじきのマスタード和えと、ポルトガルのワインをあけて充実の夕食となりました。意外と簡単で上手に出来ました。
 BGMはDavid Bowieの、今日は"OUTSIDE"。もう10年前の作品ってことになるんですね……

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くつした月 穴ぼこ曜日の革命

 犬の散歩に行こうとして、犬に声を掛けてから、化粧していないことに気付いた。えらい勢いで盛り上がっている犬に圧されて、スッピンで散歩に。犬に気圧されているところからして、既に本調子ではない。
 散歩の途中で雨が降ってくる。犬は急ぎ足で家に向かう。その後を追って小走りに帰る。疲れる&寒い。

 ここのところずっと、衣と食に比重があって、住がおろそかではないか?と思ったので、とりあえず掃除機をかける。一人暮らしだと散らからないから、ついつい掃除なんかしなくても家の中がきれいな気がしていたのだが、犬の毛は毎日順調に抜けて散らばっていた。コードレス掃除機の電池寿命が短くなってきた気がする。買い換えるべきかこの先半年以上悩む予感。

 小腹が減ったので夕方の微妙な時間にうどんを茹でて食べる。水菜をたっぷり+生醤油+ゴマ。食べ物だけでは寂しいので、昨夜あけたワインを飲み始めたのだが、うどんを食べ終わってもやめられずに、サンテグジュペリと戯れながら飲み続けているうちに一本空いてしまい、あれあれ、おかしいなぁ……といぶかりつつ一眠り。

 目が覚めると日が暮れていたので、「御飯にします? それともお風呂?」「ん、先に風呂入ろうかな」と一人で会話して、入浴。作っておいたオートミールパックをしながら、湯船で寝そうになる。極楽。

 入浴後、はいた靴下に穴があいていたので、「靴下を繕う」を久しぶりにやってみる。
 穴があくたびに繕っているわけじゃないので、人生で何度かしかやったことがない。気が向いたときにやるには結構面白い。
 母親がやってたみたいに上手には出来ない。手先の作業は何もかも母のようには出来ない。野菜を切るのも、まつり縫いをするのも、すべて私は不器用だ。だから母が、「年とって不器用になった」と嘆くたびに、若い頃から不器用な人はいるのよ、と思う。上手に出来ないから、手芸は好きじゃない。けっこう一生懸命やっても、片手間に母がやるのと比べて見劣りする。料理の方がまだしも、イメージを実現できるので好きだ。
 「靴下を繕う」なんて、あまりにも時代錯誤な作業で、今どき誰がやるのだろうって思う。時給換算して割に合わない。新しい靴下を買った方が経済的なはず。でもその時代錯誤さを楽しむときには、自ら世界を意味づけるメンタルな一人革命チックで、痛快なほどに面白い。暗いかもしれないが。

 靴下の穴もふさがり、日付が変わる頃にようやく晩ご飯。残り物の大豆と芽ひじきのマスタードあえと、大根葉の豆乳スパゲッティ。大根葉とニンニク、玉葱をソテーして豆乳を加えてちょっと火を通してパスタソースにする。牛乳で作るよりコクがあって美味しい。豆乳臭さはまったく気にならない。
 せっかくパスタにしたんだし、と思って、宅配で届いたスパークリングをあけようとしたら非力であけられない。これは一人暮らしの大きな問題点だと思いつつ、仕方なく、やはり今日、宅配野菜と一緒に届いた赤ワインをあける。CHOKOのSYRAHで、Domaine des Tannesというラングドックのワインをあけてみた。よつ葉連絡会の宅配で注文したもので、ECO CERTのオーガニックエコ認定。昼間飲んでいたのもラングドック、Domaine de Montrabechの赤2003年。こちらは藤井大丸の地下で安売りになっていたもの。デパートの安売りワインは、保管も良くてとてもお買い得です。大丸ではフェアのとき以外は安売りはしないけど、藤井大丸地下タベルトでは、だいたいいつもSALEでワインがでていますので、要チェックですよ。

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February 06, 2005

ボタン替えとefishと押し麦

 曇天の日曜日、昨日買ってきたボタンを古いのと取り替える。慣れない針を持って、七つのボタンの付け替えに小一時間もかかる。太めの糸を針に通すのが、何しろ一苦労。ま、苦労した甲斐あって、丸襟のベージュのカーディガン、使い勝手が良くなった。

 さっそくそのカーディガンを着て犬の散歩。せっかくだからカフェに寄っていくつもりで、襟元に色彩々チューリップ柄のスカーフを巻いて、クラッシュ加工なしのゆるめサイズのジーンズで、気分は専門学校生風地味めのコスプレ。

 鴨川を散歩したあとに五条西橋詰のefishへ。おしゃれなカフェとして京都では有名どころで、混んでるときが多い。気の利いたインテリアと鴨川を見渡すロケーション。犬OKなんだけど、他の犬に会ったことは、たぶんないと思う。今日はすんなりと窓際のテーブルが空いていて、ミルクティーとチーズケーキで、且座喫茶。この雰囲気でマクロビ喫茶だったら文句ないんだけど、まぁ仕方ない。窓から川面を眺めていると、自分が船に乗って動き出しているかのような錯覚に陥ること度々。ゆく川の流れは絶えずして……という名文が、まことにその通りと思える。いろいろな思いが浮かんでは消える。
 ボタン付けをしていた朝から、BGMはDavid Bowieの'hours...'。Thursday's Childのリフレインが頭の中から消えない。あるいはSevenのさびの歌詞――ぼくの人生を生きる七日間……あるいは七通りの死に方。

 帰宅後、暗くなるまでサンテグジュペリと戯れる。二十世紀前半の飛行機乗りだから、ディネセンが恋したデニス・フィンチ・ハットンと同じ種類の男なんじゃないかと思ったりして、ここのところとても気に入っている。

 本日の晩ご飯は、昨日の残りの大豆と芽ひじきのマスタードあえ……今日はタマネギのみじん切りを足した。より洋風な感じが増す。もう一品、押し麦とホウレン草の温サラダを作る。押し麦のみの炊き方が見つからないので、多めの水で適当に炊いて長めに蒸らした。プリプリした歯ごたえが残って、イメージ通り。ホウレン草は、ニンニクとタマネギ少々と炒めてハーブソルトで味付けし、押し麦を加えてバルサミコ酢で仕上げてみた。前菜の一品にはぴったりかなという出来。でも今日はメインというか主食も兼ねていたので、少々量が多いもんだから、プチプチの歯ごたえの押し麦をよく噛むために、食べるのに時間が掛かった……気がする。それと、まだこの時期では、押し麦だけでは体が温まらない。穀類を摂るにしても、体を温めるひえか粟にすべきだったかな。
 雑穀はこれまでお米と混ぜて炊くのがほとんどだったけど、それぞれの味わいを生かして調理するのがなかなか面白くなってきた。

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February 05, 2005

大豆とひじきのマスタードあえ

 色は良いのだけどボタンが金色でちょいデコラティヴで要するにおばさま仕様で、いまいち使い勝手の悪いカーディガンがあって、よし、ボタンくらいなら自分で取り替えられるわと思って、洋裁材料店に行ってきました。ボタンは買えたけど、取り替えは明日にしようって感じで。
 出かけたついでに錦市場に行って、麩嘉のお麩まんじゅうを買ってきて(^_^)、さらについでに、「味どんつき」の店先で湯気を上げていたゴボウさん入りの中華まんをテイクアウト。湯気の出る幸せを抱えて帰宅。

 晩ご飯は3日目のもちきびハンバーグと、タンパク質を摂るぞーっと思って昨夜から水に浸けておいた大豆を調理。
 大豆は柔らかくなるまで三十分ほどゆでて、熱湯で戻した芽ひじきと、乾煎りしてから醤油を炒りつけたこんにゃくと、水炒りした人参の千切りと合わせて、マスタードであえて醤油少々で味を調えました。『マクロビオティックおしゃれレシピ』のオリジナルでは、こんにゃくが無くてタマネギのみじん切りが入るはずでした(タマネギは単に入れ忘れただけ…)。ひじきの煮物とは目先の変わった洋風のお豆のサラダって感じで、美味しかったです。
 でもこれもたくさん作っちゃったから、明日も明後日も食べることになりそう……まぁ、常備菜と思えば。
 自分一人のための料理ってのも、やり始めてしまえば、当たり前のこととして出来そう。いい気分転換になるし、単純な割にクリエイティヴな身体労働って、けっこう幸せかも知れない。

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February 03, 2005

スカートのリメイクと、もちきびハンバーグ

 昨日の雪はショックでしたが、せっかく髪も切ったことだし、寒くてもがんばんなきゃ、と思って、今日はスカートとジーンズのリフォームの見積もりに行ってきました。
 四条河原町の阪急に入っているメイズ生活工房へ。大昔に買い与えられたアルマーニのジーンズをスカートにリメークするのと、数年前に買った妖精さん模様の(いや、ホントだってば)タック付きギャザースカートをAラインにリフォームしてもらうので、果たしていくら掛かるか。

 デパートには必ず、お直しやオーダーを引き受ける工房があるけれど、センスがおばあさま達向けで、裾直しくらいしか頼めない感じがしますよね。でも阪急は百貨店全体が若い人向けなだけあって、職人さんも若い女の子で、見本に出てるのも普通に着れそうなシンプルで今風のデザイン。じゃ、試しに頼んでみようかなと思ったのです。
 アルマーニのジーンズは形が古くなってしまってもう着れないけど、いい生地でどこも傷んでないのに勿体ないなぁと思ってて。妖精さん模様のスカート(ええ、ホントです、いずれお見せしましょう)は柄が気に入って買ったんだけど、ヒップにボリュームが出る形なので似合わなくて、なかなか着出せないでいて。手直しすればまだ着れるものがあるなら、次々に新しいモノを買うよりは資源の節約になるかな、くらいの気持ちで見積もりをしてもらいました。新しいスカートを2着買うのと比べての、値段の相談ってかんじですね。
 妖精さん模様のスカートの方は……布を持ち込んでのオーダースカートの基本料金が3500円というキャンペーン中で、これにタックのほどきなどの追加料金をプラスしていく形で、9500円ほど。ジーンズをスカートにリメークする方は、7500円ほど。どちらも一回の仮縫い付きですっ!
 けっこう掛かる……と思うかも知れませんが、これらは純粋に職人さんたちの手仕事の代価。時給で考えれば、それ程高いとは思えません。それに、綿スカートとはいえインポートの一点ものと、デニムスカートと、両方を新品で買うと思えばもっと掛かるわけで。
 なので、2つともお願いしてきました。15日に仮縫い~。ちょっと楽しみです。

 帰りにアモスタイルでインナーウェアを買ったら、こちらも何かのキャンペーンでポッキーのミニパックがオマケに付いてきました。ちょっとラッキー♪

 で、今日の晩ご飯☆
 作ってみたかった「もちきびハンバーグ」にしてみました。レシピでは人参タマネギ白菜を炒めて、炊いたもちきびに混ぜて地粉を加えて形を整えて焼くんですが、白菜がなかったのでホウレン草でやってみました。これが美味しかった!ホウレン草と合わせたから余計になのかもしれないけど、もちきびが卵風の香りになるんですね。焼くときは焦げ付きやすくてちょっと扱いが大変だったけど、作った甲斐のある美味しさでした。
 でも……一人なのにたくさん作っちゃったから、明日も、もしかして明後日もこれ食べなきゃなんないかも~。

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February 02, 2005

雪の日

 今日はちゃんと午前中に起きたというのに、雪が積もっていた。洛中に雪が積もるのは、暖冬が続いていたここ数年では珍しいこと。カーテンを開けて窓に向かったまま、しばしショックで佇む……美容院予約しちゃってる。
 それでも空は晴れていて、太陽も出ている。もうこれから降ることはない、と自らを励まし、仕方なく出かける準備をして、犬を置き去りに。
 美容院は北山。地下鉄の駅から上がってくると……吹雪いてるぅー。なぜ? 四条では晴れてたよ?
 たどり着いた美容院では窓の外の吹雪を眺めながら、結局夕方までかかってストレートパーマをかけてもらう。だいぶ印象が変わった……と、本人とスタイリストさんは思っているのだが、他人の目から見ると、たいして変わり映えしてない可能性も否定しきれない。前回来た時も雨だったし、この美容院と悪天候は私にとってはセットになりつつある。
 ともあれ、きれいにしてもらってご機嫌で四条に戻って、大丸に寄ると、スコッチハウスで、一枚欲しいと思ってたチェックの台形スカートを見つけてしまう。サンヨーのライセンスものだが、セールで6300円になってれば、これは買いっ。白っぽいブルー系だし、春先まで着れるでしょう。これでスクールガール風コスプレができる(ちょっと違っ)。

 晩ご飯は、日本vsシリア戦を見ながら、残り物のジャガイモポタージュと、大根葉・玄米粉入りパンケーキ。パンケーキと言うより、どう見てもお好み焼きだが……豆乳にお酢を入れてとろりとヨーグルト風にして、菜種油を加え、小麦粉と玄米粉を2対1で混ぜて、ポテッとした生地にしたもの。レシピでは大根葉ではなくカボチャとチャイブを入れて、トマトのビネグレットを添えているが、 なるほど酸味の利いた生地なので酸っぱい系のソースがよく合いそう。今日は簡単にディジョン・マスタードをソースにしました。美味しかった。

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