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January 2005

January 31, 2005

「無防備地域宣言」学習会

 以前に非暴力で安全保障!その1その2という記事を書きましたが、それと関係あるかな~と思って、「無防備地域宣言」学習会というのに行ってきました。@ラボール京都。講師は大阪経済法科大学の澤野義一先生。主催は「無防備地域をめざす京都府連絡会(準備会)」と「非核平和・戦争非協力都市条例の実現をめざす洛西の会」という……客層も含めて、平和運動にありがちな、若い子が一人もいない、年齢層の高い年季の入った活動家の方々の集まりって感じで。
 でも話の中身は大変ためになる、面白いものでした。以下内容報告。

 無防備地域(non-defended locality)というのは1977年に定められたジュネーブ条約追加第一議定書で規定されている概念で、別に共産国家に占領してもらいたがっている左翼(なんて今でも実在するのか?)が勝手にでっち上げたファンタジーではありません、念のため。
 無防備地域を宣言すると、その地域への一切の武力攻撃が禁止されます。宣言は一方的に行うことができて、相手国には受領義務がある。
 宣言のための条件は以下の4つ。

a) 戦闘要員、移動可能な兵器・軍用設備が撤去されていること
b) 固定の軍用施設・建物がある場合は、敵対目的に使用しないこと
c) 当局又は住民により、敵対行為がなされないこと
d) 軍事行動を支援する活動を行わないこと
 この中で非暴力オタクとして気になるのはc)。この「敵対行為」とは軍事的な敵対行為であって、非暴力的な抵抗・非協力は可能だというのが法学者たちの見解だそうです(自分で調べてないので澤野先生の言によれば、です)。

 国際法による「戦争の違法化」の流れはけっこう進んでるンですね。ジュネーブ条約追加議定書では、住民・民用物と、戦闘員・軍事的目標を区別して、攻撃を軍事目標に限定する義務が定められてるし、文化財・礼拝所への攻撃の禁止、自然環境の保護、ダムや原発への攻撃の禁止、なども定められています。
 ……でも、あれあれ?イラクではモスクも病院も爆撃されてたよねー。って、アメリカ、追加議定書批准してないじゃん。批准したら戦争犯罪で裁かれちゃうもんね。ってか、それを裁く国際刑事裁判所にも参加してないし。さすが国益を守る強いアメリカ。ロシアも中国も、北朝鮮だって批准してるっていうのに。
 日本もやっと去年、追加議定書の批准に漕ぎ着けたばっかだそうです。恥。(外務省の「ジュネーヴ諸条約及び追加議定書の主な内容」のページ

 で、この無防備地域宣言、既に大阪市枚方市で、署名を集めて住民からの直接請求という方法で、条例案が市議会にかけられたそうです。いずれも否決されたそうですが、「リベンジや~! もっぺんヤッたるでぇ~」と一部地域で盛り上がってるそうです。他に藤沢市荒川区でも同様の運動が直接請求に漕ぎ着けたとかって。
 京都でもこれをやってみようと運動を始めてる人たちが、今日の学習会を主催してるわけです。

 有事法制、国民保護法など、ろくな説明もないまま小泉政権がばたばたと実現化し、改憲論も勢いづいているきな臭いこの頃。財界は武器輸出三原則の廃止を求め、「世界で競争に勝つ!」ことを目指してネオリベ路線まっしぐら。財界からの圧力のもと、自己責任の強調によって、これまで築いてきた福祉国家・平和国家としての国のカタチが根本から変容させられようとしています。自己責任で競争を煽り弱者を切り捨て、国民がぼろぼろバラバラになるのを、家族・共同体・愛国心とやらの保守的な価値で無理矢理カバーし、超監視・管理社会にしようというのが、この国のネオリベ政策の両面。
 きょうび四条河原町でビラ捲きしてると、商店街の人とかいうのがすぐにやって来てやめろと言い、するとすぐに警官がワラワラとやって来て取り囲んでやめさせるそうです。三条河原町でも1時間もしないうちに、商店街の人→警官ワラワラというパターンが出来上がっているそう。商店街の人が進んで管理社会に協力するんでしょうね。左翼のビラ捲き、余程うざいんでしょう……ま、それは分かる気もするが、ここは民主国家なので、政治的見解を表明する権利は金科玉条のように大事にすべき筈なんですが。
 ……こういうご時世、地域レヴェルで運動を具体化することにはとても意味があると思います。
 でもねー、運動の看板としては、「無防備地域」ってネーミング、良くないよなぁ。国際法上の用語だから仕方ないんだけど。でも、いかにも受け身でネガティヴ。無防備でいれば攻撃されない保証でもあるのか!って脊髄反射する人、絶対多い。いや、だからぬー、国際法で攻撃が禁止されてるの、って説明を聞いてもらわなきゃならない。それでもきっと、北朝鮮は批准してるのか、中国は、ロシアは、テロ攻撃はどうする、って畳みかけてくるでしょ。だからぬー、テロ攻撃はどっちみち防ぎようがないし、北朝鮮も中国もロシアも批准してて、批准してないのはアメリカ様なのね。

 わたしとしては、市民的防衛・社会的防衛の議論を深めていく上で、国際法的裏付けがあるということが分かって良かったです。
 おじさんおばさんしかいない運動だから、すぐに関わろうってモチベーションは上がりませんが(若くてカワイイ男の子が多い方がいいに決まってるでしょう!)、街角で署名集めてたら、立ち止まって署名するでしょうね。

ジュネーブ4条約および第1、第2追加議定書についてはダンナが調べたらしいのでそちらもご覧下さい。

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January 29, 2005

散歩

 京都は最高気温15度を越え、暖かな冬だましの一日。
 あんまり気持ちがいいので、ハンナの散歩もいつもとは違うコースに行きたいなぁと思って、仏光寺公園から鴨川西岸を北上。四条を越え三条で橋を渡ろうと思っていたが、ハンナさんはまだまだやる気いっぱい。結局、御池まで歩いてしまう。
 さて、橋を渡って東岸へ、と思っていると、ハンナさんはどうやら違う目的を持っているらしく、西へ向かって歩き出す。
 まさか……と思いつつ後をついていくと、案の定、富小路で強引に左折。ドッグカフェNESTへまっしぐら。
 仕方なく一服していくことにするが……財布持って出て良かったですよ。
 週末とあってお客さんはひっきりなし。ハンナ以外にもパグちゃんと柴犬の女の子が来店。
 小一時間のんびりして、長引いたお散歩から帰宅しました。

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January 28, 2005

マクロビな晩餐

CIMG0556
 例によって『マクロビオティックおしゃれレシピ』なんですが、簡単に作れそうなのは、もうけっこう作っちゃって、一手間掛かりそうなのに取りかかりたくなって、でもせっかく一手間かけるんなら、誰かにごちそうしたい!!
 というわけで友人を呼んで、ルイ・ロデレールまであけての晩ご飯となりました。メニューは……

 ・ゴボウのスープ
 ・大根とひよこ豆のボッリート マスタードソース
 ・もちきびクリームたっぷりの玄米ほうれん草キッシュ
 ・全粒粉パン
 ・穀物コーヒークラフティ

 ぱっと見た感じだと少ないかなぁ、という印象なんだけど、穀物をたっぷり使ったキッシュは、けっこうお腹にたまります。
 食物繊維たっぷりゴボウのスープは、甘味が出て美味しいです。風味付けにゴマをぱらり。
 『イタリアン精進レシピ』にあった大根のボッリートをアレンジ。ボッリートはイタリア語で「ゆでた」という意味だそうです。一晩水に浸けたひよこ豆を、つぶしたニンニクと一緒に柔らかくなるまでゆでて、豆と同じくらいの大きさに角切りにした大根と出汁昆布とローリエを加えてさらに煮たら、煮汁を別の鍋にとって煮詰めて、ディジョンマスタードと普通の粒マスタードを加えてソースにしました。普通に美味しかった。
 キッシュは、良く言えばやさしいお味。悪く言えばパンチのない味。あれだけ手間をかけたんだから、もうちょっと感動的なものを食べたかった……中身の野菜をバルサミコ味にしてしまえば良かったのかな。近い内に再挑戦しよう。
 穀物コーヒークラフティは、簡単に作れるデザート。「焼いたカスタードみたい」とレシピ本には書いてあった。なるほど穀物コーヒー味のカスタードを焼いたようなものができあがった。ふ~ん、という感じ。ちょっと甘すぎたかな。

 全体的には「なるほどマクロビの食卓ってこんな感じかもねー」という印象。次にはもうちょっと美味しく作れると思う。
 食後にグラッパを飲み過ぎて沈没しました……。

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January 26, 2005

『地下室の手記』

 買い込んだ本をあちこちから手をつけてしまい、一冊読了することが激減している今日この頃……そうでなくても集中力が落ちて、込み入った話や難しい文章が読めなくなっている低能化進行中の最近。やっとドストエフスキー『地下室の手記』を読了。冬はやっぱりドストエフスキーよね、と毎年思いつつ、これまでに『悪霊』『カラマーゾフの兄弟』をやっつけたのみ。冬眠モードに入らないことには、『白痴』『罪と罰』と残っている大部にはなかなか手が伸びない。ロシア文学なんて春になると読む気なくなるし。

 そんなわけでこの冬は、薄っぺたな『地下室の手記』に挑戦。自分がどれほど下劣で醜悪な人間であるかをほじくりつづける「手記」は、もっぱら文学だなぁって感じなんだけど、人間の下劣さを描くこと自体に終始するなら、流行りのミステリー小説だってやっていること、文豪の名に値しない。文豪は下劣さの理由を、「手記」のかなり早い段階で明らかにする。私にとってはその下りがあったからこそ、つまんで捨てたくなるような主人公の「手記」の続きを最後まで読めた。

人間に必要なのは――ただひとつ、自分独自の恣欲である。たとえこの独自性がいかに高価につこうと、どんな結果をもたらそうと知ったことではない。(P.41 太字は原文では傍点)

ほかでもない、自分のために愚にもつかぬことまで望めるという権利、自分のためには賢明なことしか望んではならないという義務にしばられずにすむ権利、それを確保したい、ただそれだけのためにほかならないのだ。……(略)……というのは、すくなくともそれが、ぼくらにとっていちばん大事で貴重なもの、つまり、ぼくらの個と個性とをぼくらに残しておいてくれるからである。(P.45)

 悪意や愚かさを「人間はそういうものだ」とでも言いたげな、自然的な本性に放り投げたまま問うことのない小説とは違う。
 最後には、「ぼくは善良な人間にはなれないんだ」という主人公の叫びに、結構心動かされてしまった。

 今日は早起きしたせいか一日中眠くって、そのうえ昼に天丼なんか買い食いしたせいでお腹が空かず、晩ご飯は玄米雑穀ご飯をタイマーでセットしたところまでで放棄。ダンナが帰ってきてからお味噌汁(千六本とワカメ)と、小松菜・ジャガイモ・お揚げの炒め物という簡単メニューで済ませました。美味しかった。

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フォッグ・オブ・ウォー

 今日は早起きして京都シネマへ。五百円引きの水曜日を待って、『フォッグ・オブ・ウォー(The Fog of War)』を見てきました。午前中からの一回だけ上映という、ミニシアターの中でもさらにマイナーな扱い。

 キューバ危機やベトナム戦争当時の国防長官だったロバート・マクナマラのインタビューをまとめたドキュメンタリー映画。85才になったマクナマラが回想する冷戦時代の国際政治の現場、って感じの企画で、彼の言葉の中から教訓を数え上げる体裁に仕上げている。
 確かにインタビューの内容は面白い。彼の人生は……20世紀のアメリカ人であるがゆえ当然のことながら……戦争と共にあり、キューバ危機以外では、常に「戦争を止められなかった」男なのだが(東京大空襲にも一役買っている!)、彼個人は自分の責任は認めない。たとえ国防長官であっても、「国民が選んだ大統領を補佐するのが」彼の仕事なのであって、戦争の責任は最終的には大統領にあると言い、枯れ葉剤の使用についても、それが違法だったなら絶対に許可などしなかった、としか言わない。第二次大戦中に従軍していたときに書いた、効率性を追求する分析報告書が東京大空襲の作戦立案に影響を及ぼしたかどうか聞かれても、言葉を濁す。彼の言葉は常に成功者の回顧録であり、強者の論理だ。国防長官時代を回顧して、「決して素直に質問に答えてはいけない。答えたい質問にだけ答えろ。これを実行した」と語るが、インタビューに対しても同じことを実行したということだ。その点で文学的価値は低い。

 他に興味深かったのは、キューバ危機の時に核戦争も辞さずという強硬論を曲げなかったルメイ将軍についてのコメント。ルメイ将軍は、いずれ核戦争は避けられないと思っており、だからこそ有利なうちに仕掛けるべきだ、と考えていたのだ、とマクナマラは語った。同種の論理で動いている人たちは、今現在も多いんだろうなと思わされる。いずれ地球環境の破滅は避けられないのだから、今のうちに稼げるだけ稼いでおくべきだ……とかネ。

 見ててずっと感じてたのは、これってジャーナリストみたいなおじさん人種が好きそうな、政治主導の歴史観にそった男の語り、男のストーリーだな……ってこと。政治こそ世界史の中心、これぞリアルな歴史の真実、みたいな無自覚さ。私はそんなふうに世界を見ないし、そんなふうに切り取られた世界なんか本物らしく見えない。
 映画の企画意図そのものは、現在のアメリカの覇権主義に対して警鐘を鳴らすものになっているのだろうから、ケチをつける気はさらさら無いけれど。

 映画のラスト、国防長官を辞任した(クビになった)あと、マクナマラが世界銀行で貧困問題やらに取り組んだ、という字幕が流れ、世銀で更なる悪行を重ねた……じゃないのかよ、と思い、ついついプッと吹き出して回りの注目を集めてしまいました。回りはシニアのご夫婦連れかシニアお一人が多かったです。

 帰りがけに大丸によって、靴の修理を何足か済ませ、地下でハゲ天の野菜天丼を買って家に戻りました。野菜天丼と言いつつエビ天が入ってた……。

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January 25, 2005

トービン税学習会@ほんやら洞

 久しぶりにattac京都トービン税学習会に顔を出してきました。参加者は10名程。

 いつものごとく「トービン税とは何か」というところから始めて、今後の活動についての意見交換なども。
 通貨取引に低率の税金をかけることで、投機的な取引を抑制すると共に、税収を財源として貧困・衛生・環境対策などを行っていこうという通貨取引税(トービン税)。「為替相場の安定」と、「税収による貧困・衛生・環境対策のための財源確保」という二重の目的を持っているので、紹介する人によって力点の置き方が違ったりするのが面白いところなんだけど……聞いていて混乱する人もいるかも知れない。
 日本企業にとっても為替相場の安定は歓迎すべきことだろうし、CSR(企業の社会的責任)が一種の流行になっている今なら、税収の一部を貧困等の対策に振り向けるという考え方も、受け入れられやすいんじゃないかと思うんだが。

 去年の国連総会ではブラジルのルラ大統領、フランスのシラク大統領が、ミレニアム開発目標(貧困問題等の解決への枠組み)実現のための財政的裏付けとして、通貨取引税を含む国際税の実現を提案している。
 ――環境税、武器取引税、そして通貨取引税。
 国際税という文脈の中で通貨取引税を語るのも、ピースな未来へのイメージを膨らませるには、有効かも、って思う。
 国際税を監督し、税収をグローバルな公共的福利のために管理する機構を設立し、そこには国家代表だけでなく市民セクターからの代表も含めるべきだ……というのも、通貨取引税運動の重要な主張だと思う。未来への意志決定に、もっと「民意」が反映できる仕組みを生み出していこう、というのは、意味のある問題提起でしょう。

 国内各地のattacが共同ではじめた通貨取引税キャンペーンのニューズレター第1号が、webでも公開されていますので、興味のある方はどうぞ(pdfですが)。通貨取引税関連の最新ニュースなど、結構面白い内容になってます。

 夕方からの学習会だったので、本日の晩ご飯は手抜き。モスのマスタードチキン、きんぴらライスバーガー他と、豆乳ミソスープと、小松菜のゴマドレッシング和え。豆乳ミソスープはまたもや『マクロビオティックおしゃれレシピ』より。みそ汁に豆乳を入れてブレンダーでクリーミーに仕上げたものなんだけど、みそ汁っぽくなくて、結構美味しかったです。

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January 24, 2005

寒さが緩みフラフラと

CIMG0550 昨日までの寒気がようやく抜けて、今日の京都は寒さで肩が凝ることがない、頭痛にもならない一日でした。嬉しいッ。
 昼に今週の分の宅配野菜が届いたので、洗ったり下処理したり、今夜は何を作ろうかとワクワク。
 お風呂掃除を済ませ、引き続き自室の片付け、読書など。自分の部屋、いい。
 犬の散歩から帰ってくるが、あんまり気持ちいい天気なので、お正月に買ったアニエスb.のレザーブルゾンとスメドレーの空色Vネックをどうしても着てみたくなる。いざ、なんとなく大丸へ。ブーツを脱いで白×金のデザインパンプスで足下は軽やかに、襟元にはシルバーフォックスでしっかり防寒。Joe'sのクラッシュデニムに、フェアトレードのフェルト+ビーズ刺繍のバッグでカジュアルダウン。友達とお茶ぐらいしたい気分なんだけどなぁ……と思いつつ、今日は無駄遣いはせず、ウィンドウショッピングのみで小一時間の気分転換。

 晩ご飯の献立は……

 ・ひえと大根の白いスープ
 ・カリカリ薄揚げとほうれん草のトマト味 全粒粉パスタ

 スープは例によって『マクロビオティックおしゃれレシピ』より。これといってインパクトのないホワンとした味だけど、半分くらい飲んでからあとに、旨味が増してくるように感じた。パスタは当然、上出来の美味しさ。トマト味には全粒粉パスタのやや無骨な歯ごたえが合う。
 今日も美味しく健康的なご飯でした。……写真が美味しそうに撮れないのが、残念。

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January 22, 2005

あれ、3食たべてるじゃん

CIMG05491食め
 週末の朝だからと、オートミール入りパンケーキを焼いて朝食。
 オートミール お玉に2杯、小麦粉 お玉に三杯、重曹 スプーンに半分くらい、豆乳 生地がネットリするくらい。以上をさっくり混ぜてフライパンで焼くだけ。オートミールがちょっと多かったのでやや固いパンケーキになってしまった。1対2~3くらいがいいのかな。まぁ、固めでもあまり気にせず、沢屋のいちごジャムとメープルシロップを添えて美味しくいただきました。

2食め
 洗濯物を干してから家庭内引越をしたので、すっかり疲れてしまい、犬の散歩なんか行く気がしないので、犬を連れてKyoto dog cafeへ。週末は、座れないってことはまず無いけど、混み合ってます。
 3人でケーキをつつく(約1名はがっつく)……ダンナはかぼちゃチーズタルト、ハンナはバナナヨーグルトケーキ(犬用)、私はさつま芋と小豆のケーキ。
 甘さ控えめで美味しいケーキなんだけど、クリームとアイスクリームも添えてあって大満足なんだけど、最近の食生活で単糖類のリミッターが低くなっているせいか、一皿全部いただくと、糖分摂りすぎたーって感じがしてしまいました。思わず家に帰ってから体操してしまった。

3食め
 いよいよ晩ご飯。本日の献立は……

 ・赤レンズ豆のスープ
 ・里芋とジャガイモのソテー ローズマリー風味
 ・小松菜と大葉のトマト味玄米ピラフ

 レンズ豆のスープは、豆でタンパク質を摂ろうと思って。
 昨日のジャガイモソテーの残りを利用して、今日は里芋も一緒に洋風で。
 ピラフは大葉の香りがよくてとっても美味。

 我が家では一日3食もたべることなんてまずあり得ないんだけど、今日は肉体労働したから、仕方ないかな(ケーキも一食に数えるのは変かも知れないけど、たっぷり朝食分くらいはあった)。

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家庭内引越(模様替え?)

 朝から洗濯をして一息ついたところで、思い立って自分の机と本棚を移動することに。
 これまで共用で勉強部屋と寝室に分けて使っていた2部屋を、それぞれ個人の部屋として使用できるようにする。生活リズムが合わないので、かなり無理が来ていたため。我ながらこれまでよく我慢してきたものだと思う。

 ライティングデスクと、本棚をとりあえず2つだけ引越し。どちらも小さな本棚だと思ってタカをくくっていたら、中身は結構あって重労働になってしまった。
 本の片付けはまだ終わっていないけれど、それはちょっとした楽しみでもあるから、良しとしましょう。
 ダンナは勉強部屋の物入れを整理して、自分の布団をしまえるようにした。
 どうせ冬の間は、寒いから、エネルギーの有効利用のためにも、二人とも居間にノートPCを持ち込んで作業しているので、勉強部屋は使っていなかったのだけど、布団の出し入れがスムーズになるだけでも便利になるはず。

 自分の部屋を持つのは、一緒に暮らして以来初めて。何だか大人になったような気分?
 でもホントは、子供みたいに、ちょっとワクワクする。

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January 21, 2005

人形

 本日の京都は終日冷蔵庫の中にいるみたいな寒さでした。
 犬の散歩に行ってすっかり冷えてしまいましたが、せっかく化粧したのだからと、晩ご飯の買い物に。あり合わせで間に合わせてもよかったんですが、昨日一昨日と犬の散歩以外そとに出ていないので、せっかく社会復帰しつつあるのに引きこもりに逆戻りしてはいけないと、勇気を出して外出。
 藤井大丸地下のナチュラルハウスで、オーガニックのトマトピュレと豆乳を購入。ベジタリアンのためのラーメンというインスタント麺も目についたので、みそ味と醤油味を試しに買ってみることに。玄米ラーメンより安いので、美味しいなら夜食用にいいかも。

 本屋でも寄って帰ろうかと思っているうちに、ふと思い出すことが。タカシマヤでジュサブローの人形展をやっているんだった。ご飯のスイッチ入れ忘れて来ちゃったけど、いいや、思い立ったときにやりたいことはやっておこう!と、タカシマヤへ(玄米ご飯は炊けるのに時間がかかるので、時間配分しながら行動予定を立てるのが、生活が不規則なのでけっこう難しいのです)。

 ちょうど6時を回ったところで、半額で入場できてしまい、ラッキー♪
 入り口近くにジュサブローの言葉。人形は、自分で自分を幸せには出来ない、人間なら、どんな生まれでも、どんな育てられ方をしても、自分で人生を変えていくことが出来るけど、人形にそれは出来ない……。命が無くてカタチがある人形って、人間「ではない」ことに意味があるという、不思議な存在。手元に置きたいとは思わないけど、見るのは好きだな。お話のモチーフとしても、好き。
 ややしゃくれた口元の美女たち。ファニーフェイスの個性的な人形たち。動物の人形たち。人形の仏像たち。衣装や装飾品も、細工の凝らされた素晴らしいものばかり。

 ドストエフスキーにならうなら、「過度の美意識はそれ自体が病気」なんだと思う。ジュサブローにしろ四谷シモンにしろ、人形師って病的な美意識の持ち主だろう。芸術自体が病気と紙一重だという以上に、人形作りに現れる病いの質は、パノラマ・ジオラマとかオルゴールの類に現れる病いの質に似ている気がする――フェティッシュ。それらは呪物なのだと思う。
 本来、呪物としてのヒトガタに顔は必要ない。呪う対象である人間の髪や名前があれば、呪物として機能するのだから。人形そのものは匿名性の範疇から出ることはない。
 けれど呪術が廃れて近代になると、近代の呪物たちが、虚ろなカタチによって人を魅き込んでゆく。子供の遊びであったものが、再び、大人の心を掴む(再び、というのは、かつての呪術が子供の遊びの中に残る場合があるから)。
 人形はあまりに美しい顔を持ち、細部に至るまで作り込まれ、それぞれ固有の名前を持ち、しばしば物語をも持っている。それらの人形を前に、匿名性の中に沈むのは、私たち観客の方なのだ……

 なんてことを考えながら、晩ご飯の買い物袋を下げて、一人でゆっくりと楽しみました。
 ちなみに本日の晩ご飯は、
 ・玄米雑穀ご飯
 ・切り干し大根とワカメのおみそ汁
 ・ジャガイモのさいの目切りカリカリソテー ハーブソルト
 ・茹で里芋マスタード酢みそ
 ・厚揚げと小松菜のソテートマト風味
 でございました。

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January 20, 2005

キノコリゾットと人参スープのカプチーノ仕立て

CIMG0548 引き続き『マクロビオティックおしゃれレシピ』より、今夜のメニューは

 ・人参スープのカプチーノ仕立て
 ・玄米とキノコのリゾット

 それと、厚揚げをこんがり焼いて醤油を垂らしたのを添えました。
 スープには、温めた豆乳に塩一つまみを入れて泡立てたものを、そっと上から注いで、カプチーノ仕立て。これは他のポタージュ類にも使えそうな小技ですね。人参をもっとじっくり炒めて匂いを飛ばしてしまえば、人参嫌いの子供でも飲めるんじゃないかな。
 リゾットの方は、レシピではシメジとマイタケでしたが、本日はシメジと乾燥ポルチーニ。仕上げに冷凍バジルをぱらり。野菜を炒めてから炊きあがった玄米を加え、そこに少しずつスープを入れながら、十分程かき混ぜ続けるという調理法は、ちょっと筋力が必要な模様。今日はダンナがやりましたが。

 それにしても今日は寒かった! 犬の散歩に行って、すっかり体が冷えてしまいました。根菜のスープと玄米のリゾットで、ようやく体が温まりました。
 このブログ、別にお料理日記じゃないんですが。

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January 19, 2005

体をリセット!メニュー

CIMG0547
 昨夜の飽食を無力化すべく、今夜は玄米で2品。

 ・黒米と玄米のとろとろスープ
 ・プチプチ玄米ソースのショートパスタ

 スープの方は……要するに、重湯みたいなもので。マクロビアンには体に優しいメニューですが、普通の人にとっては、ただの重湯にしか思えないのでは。

 ショートパスタって、普段はアラビアータくらいしかレパートリーがないのだけれど、これはかなり珍しい感じのレシピ。玄米を「具」の一つとして使って、プチプチの歯ごたえを楽しむメニュー。一緒に入れるのは芽ひじきと、レシピではクコの実のところを、レーズンで代用。味付けはバルサミコと醤油。仕上げにネギをぱらり。
 お味は、バルサミコメインなのだけど、ひじきと醤油で和風っぽくもあり、玄米も入ってて、とても不思議な感じ。結構クセになるというか、あとを引きます。

 で、以上2品、本当に超簡単。なんと今日の調理には、まな板を使いませんでした! 芽ひじきとレーズンは戻すだけ、仕上げのネギは刻んで冷凍しておいたもの。これは楽ち~ん。
 さーぁ、明日はどれを作ろうかな?

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飽食を(ちょっと)反省する

 昨夜は食べ過ぎて、苦しくってなかなか寝つけませんでした。美味しいフレンチは無条件の幸福だけど、食べたものを消化して同化するには、莫大なエネルギーが必要なのですわ。マクロビ・メニューだとかなり食べても、すんなり無理なく体が同化できるんだけど。まぁ、これは「快楽の代償」ってことでしょう。

 あと、楽しく飲んでしまったおかげで、下らないことをたくさん喋っちゃったなーというのが恥ずかしくて、すんなり寝つけなかった気も、ちょっと。なに喋ったか覚えてないくらい飲んでしまえば、いっそ良かったのですが。
 わたくしは若い頃から酒癖がちょっと良いとは言い難いところが決して少なからずあると言わざるを得ない傾向なしとは言えず、恥を重ねてきたので、恥ずかしさやばつの悪さには、けっこう慣れてるつもりなンです。「所詮、私なんてこんなもの。意志の力なんてこの程度」と、諦めもついてるし望みも高くない。それでも「余計なこと喋っちゃったなー」という後悔は、わりとよくあるんですよね。いくらでも言葉が出てきてしまうだけに、黙っていることは難しい。語っちゃうのは簡単で、語らないことの方が困難なのですよねー。

 そんなことを考えながら、食べ過ぎで眠れずにいたので、「よーし、せっかく冬の夜だし、懸案のドストエフスキーだ!」と思って、『地下室の手記』を読み始める。最初の数ページでもう、自意識の強さ自体が病であると指摘されーの、恥辱を舐めるように味わうのはそれが快感だからと言われちゃいーの、シンクロしすぎ。私は感情方面はごく単純なので、文学的なところはまるで無いんですけどねー、文豪おそるべし。
 曇天の本日も、引き続きロシア文学で重苦しい冬を堪能する予定。

 尚、夕食は『マクロビオティックおしゃれレシピ』より、玄米を使ったスープとパスタで、解毒メニューを作ってみる予定。

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腹の皮が……

 1月に誕生日を迎えた友人を誘って、ダンナと3人でガスパールでディナー。
 アントレにフォアグラのポワレが一種類増えてました。塩味のチーズリゾット、甘さと苦みのサツマイモのピュレ&エスプレッソに続く3種類目のフォアグラは、白インゲン添えバルサミコソース。メニューを見ただけで美味しいのが分かる……さっそくオーダー。クセのない白インゲン、ホクホクの舌触りが甘酸っぱいバルサミコと絡んで、食欲を刺激、当然美味しい♪
 もう一つ前菜は、カリフラワーのグラタンを初オーダー。ほとんど一房分のカリフラワーを、ややトマト風味?で酸味の利いたグラタンソースで堪能。野菜食いには嬉しい一品。カリフラワーのみで勝負する姿勢が潔い!
 メインは本日の魚料理を、これも初オーダー。鯛とヒラメの舞い踊り♪2種類のソース。ヒラメは……えーと、とーっても美味しかったです、ソースは……ポルト酒風味だったかな? 鯛の方は、マッシュポテトの上にローズマリー風味でグリルしてあったかな。
 3人でプュイィフュッセをとるが、あっという間にあいてしまって、赤をもう一本。さらに食後のチーズの時、クリコをグラスで。デザートはグレープフルーツのプリンで精一杯。

 ……ああ、腹の皮がつっぱってます。

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January 17, 2005

犬連れ帰宅。そこで一首。

 ようやくハンナを連れて京都に戻って参りました。のぞみの自由席、一人なら結構座れるんですね。空席もちらほら。
 ハンナはお正月以来の京都です。
 一人でハンナを連れ帰るために荷物を最小限にしようと、今回はPCを持ってこなかったし、さらには化粧を済ませてから化粧道具ポーチまで段ボールに放り込んで、宅配に頼むことにしました。明日、宅配便を受け取り損ねたらスッピンですごさねばならないかも……。

 鈍空(にびぞら)に 何ののぞみか はるばると 弓張り月の きょうのぼり来る

(鈍色の空に、何の望みがあってなのか、遙々と弓張り月が今日も昇ってくる)
(鈍色の空のもと、どののぞみ号でか、遙々と、弓張り月同様に、京都に上ってくる)

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January 16, 2005

初釜、終了

 初釜、無事終了しました。母、姉とともに、一番働いていない私もくたくた。久しぶりに着物を着て、気分は引き締まりましたが、体力が不足。今夜は京都に帰れず、一晩、実家泊まり。明日、ハンナを連れて帰るつもり……ソノツモリ。

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January 15, 2005

再び東京

 明日の初釜のため、またも東京に移動して参りました。
 置いていったハンナと、5日ぶりの再会。私の目の高さくらいまで飛び上がる、ものすごい喜びようでした。
 冷たい霧雨が降る中、母と田園調布のあけぼのへ、お干菓子を買いに。そのまま駅前のイタリアンで夕食を済ませる。ワインがわりと多くあって、パスタもちゃんとした味。渡りガニのトマトソースと地鶏と茸のクリームソースを母と半分わけ。素材はいいが、蟹や鶏肉の匂いがやや気になる。もっとも、単にわたしが肉類の匂いに敏感になってるだけかもしれない。いずれにせよ、このレベルのコストパフォーマンスの店が近くにあるのは便利。
 タクシーで帰宅。明日のために着物や帯を準備。
 今回はPCを持たずに来たので、携帯から初投稿。

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January 14, 2005

残念ながら料理好き

 どっちかって言うと、やっぱり料理は好きなんだろうなぁ。それが義務みたいになって、やって当たり前と思われると我慢ならないだけで。
 買ってきたばかりの『マクロビオティックおしゃれレシピ』を見ているうちにウズウズして、さっそく作ってしまいました。誰かに食べに来て欲しいなぁ……と前項で書いたものの、誰も来てくれそうもないので自らを養うことにする。

 ・赤レンズ豆のスープ
 ・ベジタブルパエリヤ(……もどき。)

 パエリヤの方は、冷やご飯が残っていたので、今日のところはチャーハンで勘弁してやろうか、って感じで。中身の野菜は、あり合わせで代用。レシピではタマネギ、ピーマン、キノコ、トマトに芽ひじき、のところを、小松菜、にんじん、乾燥ポルチーニと芽ひじきに変えて、味付けの時にトマトケチャップを少量加えました。ひじき入りでも醤油味にあらず、というところがおしゃれ系。仕上げに大葉を刻んで上から散らしました。
 レンズ豆は年末に赤と緑の両方を買っておいたので、たまたま家にあったのです。こちらもレシピではタマネギを炒めたのと一緒に煮込むのですが、タマネギは無かったので、あり合わせの野菜クズ……にんじん、白菜、長ネギ……で代用。要するに野菜の甘味とうまみが出ればいいのであって。これは簡単で美味しくて、ちょっと感動! 野菜オンリーなのに、すごくコクがあって美味しいポタージュになるんです。が、これ、知らずに出されたら、私だったらカボチャスープだと思いこむだろうなぁ……レンズ豆独特の味って、あまり無いのかも。
 以上2品、「どれ作ろっかな~」と物色し始めてから完成まで、ちょうどNIRVANAベスト一枚分。約1時間。健康的なメニューの割にBGMが不健康な辺りが、私の限界ネ。
 これらと、昨夜の残りのジャガイモのマスタードみそドレッシング和えにビールを空けて、大満足の晩ご飯でした。
 野菜だけとは気付かれずに、肉食の彼氏彼女も騙されて満足しちゃいそうなレシピ本です。

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ミクニ 会うこと 図像学 レシピ

 大学時代の友人と大阪でランチの約束。12月に続いて2度目。
 今回はイーマビルに入っている「ミクニ プリヴェ」に、11時の開店と供に一番乗り(ちょっと恥ずかしい)。メイン一品にスープとパン、デザート・お茶付きのコースで1890円は、コストパフォーマンスとしてはかなりお得? 茸のテリーヌが真ん中に入った根菜のスープも、パンも、とても美味しかった。それに比べるとメインに選んだキャベツ・ベーコン巻き鶉の低温調理ポルト酒風味は、インパクトに欠けるかなぁ。ディナーにも来てみたい!と思わされるほどではなかったかも。フロアのサービスはそつなく行き届いているんだけど、メニューについて質問しても、中身の食材を知らないで通り一遍の説明しかできなかったりする。それと、小さい虫が何匹もワイングラスに寄ってきて飛んでいた。ショウジョウバエではない…。キッチン、大丈夫か?とは思いますよね。

 大学卒業以来、会っていなかった時期がずいぶん長かったが、今回は互いの近況などもおおよそ事情が分かってきたので、わりといきなり愚痴モード全開。ミクニで2時間、喫茶店に場所を変えて2時間、結局3時過ぎまで喋りまくってきた。彼女にはこのお正月、鬱が酷い時期をずっとメールで励ましてもらったり話を聞いてもらったりして、ずいぶん助けられた。今日も会って、顔を見て話しをしたら、それだけで神経の根深いところがリラックスする。人と会うって、何を話すか・何をするかとは無関係に、会うこと・その場に共に在ること自体に、何かしらの意味があるんだろうなぁ。
 誰と供にあるか、何を見て暮らすかって、人生にとって結構重要なんだろうな。

 京都に戻ってから、本屋に寄る(梅田で寄ってくればいいんだろうけど、まだそこまで社会復帰できてない。知らない場所は恐い)。
 久々にオカルティズム系(真面目な方)の本に目がとまり、大錬金術師フルカネリの『大聖堂の秘密』を衝動買い。図像学っぽいものって、自分がさっぱり分からないだけに魅かれてしまう。ゴシック建築の象徴性繋がりでは、ユイスマンスの『大伽藍』。しかしこれは、こともあろうに抄訳で、ハードカバーの時に買ってから思わず「詐欺だ!」とちゃぶ台ひっくり返す勢いで憤慨したのを覚えている。
 『マクロビオティックおしゃれレシピ』というのが出てたので、買ってきた。さっそく作ってみたい美味しそうなスープやキッシュ、ピザやパスタなど、使えそうなレシピ満載。普段の料理として作るには手間がかかりそうなのもあるけど……う~ん、マクロビ・パーティしたい…誰かに食べに来て欲しいなぁ。

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January 12, 2005

1段蒸し器×2=2段蒸し器+鍋とフタ

CIMG0546 部屋の窓から見える東山の山並みが、見る間に白く霞み、しきりに風花の舞う一日。晴れ時々みぞれ一時雪。しかも霙が降っていても太陽は出ているもんだから、きらきらと綺麗なこと。

 吹きつける霙に怯みながらも、せっかくお化粧したのだからと外出。夕飯のお豆腐を買いに錦の藤野へ行くついでに、大丸のキッチン用品を覗く。
 アフタヌーンティーで、お菓子作りに便利な計量カップセットを見つけて購入。3分の2、2分の1、4分の1カップがすり切りで計れると、粉ものの扱いが楽になる。
 蒸し器が欲しいなぁと思って見て回る。これまでは中華鍋に足つきの蒸し台みたいのを入れて蒸し物をしていたのだが、使い勝手がいまいちな上に、蒸し台が崩壊を始めつつある。
 ビタクラフトやらフィスラーやらクリステル、オブジェ……憧れの高級品が並ぶが……蒸し器に8000円超というのは、いかがなものか。
 と、思っていると、ワゴンセールのなかに小型の蒸し器発見。おっ、安い、1575円也。MERLOTというメーカー名は聞いたことがないけど、デザインはシンプルでよし。18cm径で一段か……この大きさなら二段欲しいところ。もう一つ買って蒸し器の部分だけ重ねたらいいわよね……よし、二つ買っちゃえ!と即決している自分が、母に似ているように思えた冬の昼下がり。「大人買い」ならぬ「母親買い」と命名。
 余ってしまう鍋とフタは、普通のお鍋として見ても小振りで可愛いから、学生さんで貰ってくれる人がいないかな…。

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January 10, 2005

上洛

 長引いた実家逗留の最終日、母と一緒に自由が丘でランチ。土曜日に一人でお茶をしたチャヤマクロビカフェで、念願のマクロビご飯。
 ベジタリアンレストランも、マクロビレストランも初体験の母は、いまいちピンと来ない感じでしたね。
「(カボチャと人参のポタージュを飲みながら)なんかちょっと、面白い味ね……」
「お出汁が昆布とシイタケだと思うから……」
「ああ、動物性のものを使ってないのね」
「そう、そうなの」
 口に合わないってわけじゃないようだけど、積極的に感動するほど美味しいとも思っていないよう。それでも、天然酵母パンと玄米どちらか選ぶときには、「玄米、食べてみようかしら」と好奇心はある模様。
 私にはもぅ、体に染み渡る優しい食事でした。「食べる」って、それ自体で結構体力必要だったりするんだけど、今日みたいなマクロビメニューだと、まったく体に何の負担もかけずに、すんなりと食物を自分に同化できるような、体に優しい感じを実感するんですよ。
 食後のデザートの時、ほんとは穀物コーヒーを頼んだけどオーガニックコーヒーが出てきてしまった。ホール係の女の子がとても感じのいい子だったので、「これ違ってます」と言い出せませんでした。優しいご飯の後だったから余計、コーヒーって刺激の強い飲み物なんだなー、と感じました。……そういう風に、自分の体が研ぎ澄まされる感じというのも、快感だったりして。

 大井町線で母と別れ、品川から一人新幹線に乗って京都に戻って参りました。早い時間だったせいか、今日はさすがにのぞみも空いていました。
 帰って来るなりお湯を沸かしてブラックジンガー(玄米コーヒー)で不摂生なお正月生活の解毒を試み、ふぅ~っと一息。お風呂に入って旅の垢を落としたので、これからビールでも飲もっかな、ってところです。

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January 09, 2005

母子の再会

 今日帰ろう、明日帰ろうと思っているうちに、実家滞在も一週間を越えてしまいました。
 本日は、ハンナの実の母、ラタちゃんが、実家を建てた建築家さんご夫妻を連れて遊びに来てくれました。
 母が飼っているフリスキーと、ラタちゃんの間に出来た子供が、うちのハンナと、やはり母が飼っているローザなのです。他に2匹産んでくれましたが、2匹とも良いご家庭に引き取られて、幸せに暮らしています。

 ラッちゃん……ちょっと太ってました。私を可愛がってぇ~ビーム出力全開でシッポとともにお尻も振り振り、お腹を出して床にゴロン。ずーっと、ずーっと、ずーーーっと撫でてました。

 ラッちゃんの構われたがりの性格は、ローザが一番似ている。でもローザみたいに、他の犬を撫でている手を邪魔するところまでは、ラッちゃんはしませんけれど。顔はハンナが一番ラッちゃん似。

 ラッちゃん、フリ、ローザ、ハンナの4匹は、最初から喧嘩もせずに互いの匂いを嗅ぎ……しつこく匂いを嗅ごうとする奴にはうなって牽制したりもしつつ、それなりに仲良しです。母子とは気付かないまでも、一応顔見知りの間柄。
 ただし、やはり性格が出るのはローザ。一渡り大騒ぎをして落ち着くと、ローザは隙あらばラッちゃんにマウンティングして優位に立とうとするんです。ラッちゃんは呻って牽制するだけ。本気になったら、ラッちゃんがウェイトで負けるはずがありませんけども。

 4匹を連れてお散歩にも行きました~。六郷用水の道をワラワラと4匹がのし歩く様は、壮観でした。こんなに寒い日じゃなければ、多摩川まで連れて行きたかったなぁ。

 そんなこんなで、久々に犬バカめいっぱいに日が暮れてゆきました。
 明日は(明日こそは)京都に戻る予定。荷物もまとめて宅急便に出したし。それでも、冬は厚着してるから体が重くて、私一人でハンナを連れて帰るのは無理かなぁ。また来週には来るから、その時まで置いて行くかも知れません。

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January 08, 2005

CHAYA

 勢いづいて消費経済に参入してみた年末年始でしたが、消費に追い立てられる精神状態が、ちょっとだけ実感できたような気がします。いわゆる買い物中毒の高揚感とは無縁なままでしたけど、消費することだけが社会と関わることであるかのような、奇妙な感覚はあった気がしますね。消費することで、まるで何かと関わり、繋がれるかのような、空虚さを埋める幻想。幻想なので実際には何も埋まらないんですけども。
 モノを所有すること自体には、私は満足感は覚えないんです。使わないモノはいらない。洋服も、見てるだけで幸せになるようなカワイイ服は沢山あるわけですが、着ていくところがなければ、欲しくはない。買った服を着て、それも一人でじゃなく、誰か友達と、町を歩いたりお茶したり食事したりしたいわけです。「この服を着ている私」を消費し、「そんな私の楽しい時間」を消費するわけですね。これが「私らしさ」の商品化ということなんでしょうか。
 ……だからといって、京都方面に多く生息する、いかにもな社会運動系の人たちみたいに、小汚いことを是とするファッションセンスの欠如も肯えないのよね~。ま、何事も中庸がよろしいってことでしょうか。

 本日は、少々正気を取り戻しつつある印にと、またもや自由が丘に繰り出し、フェアトレードのショップを覗きました……が、買う物無かった。順番を間違えましたね。Tシャツのたぐいをフェアトレードで買ってから、市場経済のセールに繰り出すべきだったかも。
 やや罪悪感を引き摺りつつ、チャヤマクロビカフェでケーキと穀物コーヒーのセット、840円也。女性のお一人様が多くて、お客はみんな小奇麗です。こんなお店が京都でも近所にあったらいいのになぁ。プレートのご飯をオーダーしてるお客さんも多くて、とっても美味しそうでした。実家で肉食のご飯が続いているだけに、マクロビメニューがうらやましい。玄米食べたい。
 フレッシュブルーベリーの豆腐チーズケーキをつつき、とても美味しく煎れられた穀物コーヒーをすすりながら、母がミラノで買ってきてくれたプラダのレザーバッグから、パリの中世博物館で買ってきた一角獣と貴婦人の表紙のノートを取り出し、書きかけのお話しのラストに向けての構想をメモ。……お嬢さん育ちの私らしいじゃない。なんか結局、市場経済に覆われているけれど……心地よいひとときであることが事実であるだけに、ディレンマ。まぁ、これが日常ってわけじゃないからね。

 などと思いつつ、駅に戻ると、トドメの一撃が待ち受けておりました。丸剥けに皮を剥がれた動物の写真をプラカードにした一団が、「これが毛皮の実態です!」と声を張り上げてビラ配り中。
 ええ、庶民が毛皮を着る必要なんかありませんとも、東京は暖かいですから。安物のファーブルゾン着てる私が悪いわよ。毛皮は高級品であるべきよ。一生ものであるべきよ。……でもね、そのヒステリックで攻撃的なアピールは、動物愛護やベジタリアンが嫌われる理由のすべてを、表現しきっていると思うのよ……。私だって動物愛護したいし、ゆるゆるマクロビとはいえ、普段はオポラクトよりヴィーガンに近いベジタリアンですよ。でもね、彼らと一緒に目をつり上げるのは、勘弁。
 つまり、戦場は我が心の中ってこと、それが一人一人主義に留まるものではないってこと。難しいけれど。

 あ、今日はDavid Bowieさまのお誕生日。58才におなりとか。おめでとうございま~す。も一人、友達も誕生日なんだなぁ。いいなぁ、ボウイと同じ誕生日なんて。読んでないと思うけど、おめでと~!幾つになっても、誕生日は目出度いんです。あなたが生まれてきて良かった、また一年生きててくれて良かった!

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January 07, 2005

疲れて当然だったのね

 昨日は寒くって雨も降り出す中、新宿に行って参りました。もう、出撃なんて状態じゃありません、出頭って感じ。何ヤケになってるんでしょうと自分でも思いつつ、久しぶりの新宿。
 そういえば昔、新宿で一人でウロウロしてると、「おネェさん、いくら?」と声を掛けられることが何度かあったなぁ。商売女に見えるような派手な格好をしていたわけじゃないと思うんだが……。もうこの年じゃ、そういう心配もありません。
 寒さを避けて地下街を通り、伊勢丹へ。お目当てはJOE'Sのフラワー刺繍のクラッシュジーンズ。京都ではサイズがなかなか見つからなかったんだけど、小さいサイズがちょうど残っててラッキー。もう一本、やはりJOE'Sのスネーク刺繍に目を奪われてしまい、両方試着してみた。両方買っちゃおうかとも思ったんだけど……値札を見て、「京都でもこんな値段だったっけ?」とひるみました。スネークの方は、もうちょっと考えてからにしよう。フラワー刺繍の方だけ買ってきました。
 紀伊国屋で雑誌を立ち読み、南口方面に戻ってシップスを覗いて、お茶して、寒さに震えながら帰宅。

 5日のエントリに鬱が酷いと書いたら、心配した友達がメールくれました。ありがたいことです。体力もないのに人に会いまくって買い物しまくってたら、疲れて当然だよ、って、至極まっとうなご指摘をいただき、そっか、布団から起きあがるのがイヤなら、無理に出歩かなくてもいいんだ……と正気に戻りました。そんなわけで本日は、3時過ぎまで布団の中で犬たちとゴロゴロしていました。思う存分、人生の無意味さを堪能する一日です。ああ、私らしい。

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January 05, 2005

寄生中

 京都で年越しをした後、1/2にハンナを連れて実家に戻り、いまだに帰省中、です。来週までには京都に戻ると思うけど。

 3日は銀座松屋のセールに出頭。ロングブーツと、春秋に着る用の革ジャンという大物をゲット。
 夜は昨年10月に続いて、物書き友達の大樹さんと自由が丘で呑み! 「不良主婦」とただの不良の違いについて考察。つまり主婦は拘束が多いというだけの話なのか。新宿で会ってたら朝までコースになってたかも知れないけど、自由が丘ではさすがに、終電に間に合うよう帰りました。
 去年に引き続き運気の動きは継続中だなと思ったのは、10年ぶりに元彼の後輩からメールが届いていたこと。実家のわりと近くに住んでいるらしい。今回は都合がつかず会えなかったけど、人の繋がりが、途切れたように見えて、再び交錯するって、とても素敵なことだなぁと思う。
 4日は大学時代の友人と久々の再会。「東京らしいとこ連れてって~」とリクエストしたので、麻布十番ウェンディーズ前で待ち合わせ、六本木ヒルズでイタリアンのランチ。バブルで外資に就職しバリバリやってた彼女が、今やアロマの専門家。事前にメールでリクエストしていた「香り」を、さっそく作って持ってきてくれた。テーマとイメージを伝えてあったんだけど、熟成前とはいえ、かなり好みど真ん中の香りを作ってくれて、感激。食後、セール中の六ヒルのショップを探索。アナスイのTシャツを「大人買い」と言われつつまとめてゲット。それぞれに戦利品を手に、夜までお茶しながら長話し。充実してる彼女にも悩みは尽きない。煮詰まってるこちらは言わずもがな。
 本日5日は、自らを奮い立たせて代官山へ。昨日会った友人が15年着てたとブログに書いていたスメドレーのニットを、一着買ってみようとショップへ。きれいな空色のVネックを選んで購入したんだけど……店員の男の子がジャニーズ系の美形で、チョー可愛かった~。実家は神戸だって。震災の時はまだ学生だったって。お漬け物好きだって。京都のお豆腐も美味しいから好きだって♪別に軽~く身辺調査したわけじゃありませんから。
 うろうろとウィンドウ・ショッピングをしていると、突然、路上で女の子3、4人に立ちふさがれ、ジャケットが可愛いの顔が小さいのと誉め殺しされそうになって、何事かと思ってニコニコしていると(←意外と弱気)、新規オープンのネイルやら何やらのサロンだかショップだかのキャッチ。京都では絶対キャッチなんかに足を止めないんだけどねー、東京は恐ろしいですわ。ま、とりあえず軽くかわして駅に戻り、まだ体力に余裕がありそうなので原宿方面へ。
 原宿あたりから表参道までフラフラ歩いているうちに、風が強くて耳が凍りそうになる。クーカイとかMax & Co.とかセール中の何軒か覗いたけど、これといって戦利品は無し。
 帰りにはほとんどヤケになって自由が丘で下車。ちょっとだけお茶してから雑貨屋さんなど覗くも、消費意欲は既に底をついていた。年末から良く買い物したもんねー。

 がんばって体を動かしてはいるものの、実は脳のレセプタが絶不調。かなり激しい鬱です。また一日が始まってしまう朝が辛い。去年の10月頃に好調期に入ってから、脳内麻薬が出まくったりレセプタ不調に陥ったり、脳に振り回されてます。せめてパタリロでリラックスできる状態にまで回復したい今日この頃。パタリロすら読む気力がないのに、はみだしっ子が読みたくて仕方ない、ってのは、ヤバすぎでしょ。

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January 02, 2005

あけましておめでとうございます

 あけましておめでとうございます。
 本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

 年末に届いた召集令状(お正月セールの案内)を片手に、消費命令に応えるべく、今日は早起きして四条河原町阪急に出陣。ダンナとは一時間後の再会を約し、それぞれの戦場へ。
 気合いを入れて行ったけど、京都のバーゲンは人が少ない! 東京のバーゲンに比べれば、もー、楽勝楽勝。混んでいるところはごく一部。ヴェルサーチ・ジーンズ・クチュールも、ヴィヴィアン・ウェストウッドも、ゆったり店内を見て一枚ずつひろげて見る余裕有り。それぞれ長袖Tシャツ×2と黒カーディガンを買って、地下で黒のストラップシューズもゲット。このくらい消費すれば、もう十分義務は果たしたでしょう。
 戦利品を手にダンナと落ち合い、一旦帰宅後、午後の新幹線で、ハンナを連れて東京に移動。車中より日本晴れの富士山を拝んで、気分も晴れ晴れ。

 実家では来客のみなさまと共におせちとお雑煮をつつき、到来物の北京ダックに舌鼓。
 明日明後日は東京で友人に会う予定。
 しかし、寒いよ、正月。

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