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January 08, 2005

CHAYA

 勢いづいて消費経済に参入してみた年末年始でしたが、消費に追い立てられる精神状態が、ちょっとだけ実感できたような気がします。いわゆる買い物中毒の高揚感とは無縁なままでしたけど、消費することだけが社会と関わることであるかのような、奇妙な感覚はあった気がしますね。消費することで、まるで何かと関わり、繋がれるかのような、空虚さを埋める幻想。幻想なので実際には何も埋まらないんですけども。
 モノを所有すること自体には、私は満足感は覚えないんです。使わないモノはいらない。洋服も、見てるだけで幸せになるようなカワイイ服は沢山あるわけですが、着ていくところがなければ、欲しくはない。買った服を着て、それも一人でじゃなく、誰か友達と、町を歩いたりお茶したり食事したりしたいわけです。「この服を着ている私」を消費し、「そんな私の楽しい時間」を消費するわけですね。これが「私らしさ」の商品化ということなんでしょうか。
 ……だからといって、京都方面に多く生息する、いかにもな社会運動系の人たちみたいに、小汚いことを是とするファッションセンスの欠如も肯えないのよね~。ま、何事も中庸がよろしいってことでしょうか。

 本日は、少々正気を取り戻しつつある印にと、またもや自由が丘に繰り出し、フェアトレードのショップを覗きました……が、買う物無かった。順番を間違えましたね。Tシャツのたぐいをフェアトレードで買ってから、市場経済のセールに繰り出すべきだったかも。
 やや罪悪感を引き摺りつつ、チャヤマクロビカフェでケーキと穀物コーヒーのセット、840円也。女性のお一人様が多くて、お客はみんな小奇麗です。こんなお店が京都でも近所にあったらいいのになぁ。プレートのご飯をオーダーしてるお客さんも多くて、とっても美味しそうでした。実家で肉食のご飯が続いているだけに、マクロビメニューがうらやましい。玄米食べたい。
 フレッシュブルーベリーの豆腐チーズケーキをつつき、とても美味しく煎れられた穀物コーヒーをすすりながら、母がミラノで買ってきてくれたプラダのレザーバッグから、パリの中世博物館で買ってきた一角獣と貴婦人の表紙のノートを取り出し、書きかけのお話しのラストに向けての構想をメモ。……お嬢さん育ちの私らしいじゃない。なんか結局、市場経済に覆われているけれど……心地よいひとときであることが事実であるだけに、ディレンマ。まぁ、これが日常ってわけじゃないからね。

 などと思いつつ、駅に戻ると、トドメの一撃が待ち受けておりました。丸剥けに皮を剥がれた動物の写真をプラカードにした一団が、「これが毛皮の実態です!」と声を張り上げてビラ配り中。
 ええ、庶民が毛皮を着る必要なんかありませんとも、東京は暖かいですから。安物のファーブルゾン着てる私が悪いわよ。毛皮は高級品であるべきよ。一生ものであるべきよ。……でもね、そのヒステリックで攻撃的なアピールは、動物愛護やベジタリアンが嫌われる理由のすべてを、表現しきっていると思うのよ……。私だって動物愛護したいし、ゆるゆるマクロビとはいえ、普段はオポラクトよりヴィーガンに近いベジタリアンですよ。でもね、彼らと一緒に目をつり上げるのは、勘弁。
 つまり、戦場は我が心の中ってこと、それが一人一人主義に留まるものではないってこと。難しいけれど。

 あ、今日はDavid Bowieさまのお誕生日。58才におなりとか。おめでとうございま~す。も一人、友達も誕生日なんだなぁ。いいなぁ、ボウイと同じ誕生日なんて。読んでないと思うけど、おめでと~!幾つになっても、誕生日は目出度いんです。あなたが生まれてきて良かった、また一年生きててくれて良かった!

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「日常: 雑文」カテゴリの記事

Comments

お久しぶりです。
ちょいと遅いですが、あけましておめでとうございます。
こちらのほうへ帰省中とは知りませんでしたが、なるほど、別腹三昧、
ブリリアントな午後ッ! といったところですかね(笑)。
素敵な消費生活をお過ごしくださいませ(笑)。

先日、市民団体の話題で大学の先生からトラックバックをいただいて、
はて、どこかで聞いたようなと思っていたら、
らら美さまのだんなさまでした(笑)。
おふたりにはお世話になっとります。よろしくお伝えください。

なんだか鬱があって具合がよろしくないようで、おからだお大事に。
エントリーと無関係なコメントでごめんなさい。

Posted by: 武州無宿・健次郎 | January 09, 2005 at 02:25

健次郎さん、お久し振りです。っていうか、こんな時間にお互い何やってんでしょうね。
お正月はずいぶん苦労されたようですが、お体の具合は大丈夫でしょうか……?
寒い日が続きますが、つまり……明日はきっといい日です。……って、鬱を心配してくれた友達が、そういうようなことを言ってくれて、私は思ったわけです。明日が私にとっていい日でなくても、誰かにとっていい日なら、それは素敵なことだなって。
そして、その友人のように、明日はきっといい日だよ、って言い続けてくれる人がいるのは、とても素晴らしいことなんだと思います。誰かが誰かに言い続けるんです。ちょっとした魔法の呪文ですから。
だから、健次郎さんに言ってみちゃうのです。明日はきっといい日ですよ。

Posted by: らら美 | January 09, 2005 at 02:43

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