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December 29, 2004

スーパーサイズ・ミー――それでも食べたい?

 四条烏丸に出来たCOCON烏丸京都シネマで、『スーパーサイズ・ミー』を見てきました。
 小奇麗な小さな映画館。各シートに傘立て?とドリンクホルダー付き。水曜日は5百円引きのファン感謝デーだからか、席はほぼ8~9割がた埋まってました。

 映画が始まった頃は、ハンバーガーがけっこう美味しそうに見えてしまうのが可笑しい。帰りにモスでも食べたいなーという感じだったのが、映画が進むに連れ、もう、胸がいっぱい。どれほど健康に悪いかと言うことよりも、精神的依存の様子が何しろ不気味。だって、最初はスーパーサイズが食べきれずに最後には吐いちゃってたモーガン監督が、「最近は、食べ始めると確実に気分が良くなる」と言い出す始末。一ヶ月間に摂った砂糖と脂肪の量を机の上に並べる場面では、マジ、背筋が凍りそう。砂糖とカフェイン(コークに入ってる)、それにチーズに含まれるモルヒネによる中毒症状で、マックを食べ続けるモーガン。
 さらに恐ろしーと思ったのが、「教育の民営化」によって、民間企業が給食サービスを担っているアメリカの学校のカフェテリアの様子。砂糖数十杯入りの清涼飲料と、チョコバーとスナック菓子と、野菜だからとフライドポテトを取って昼食を済ませる子供たち。選択の自由、自己責任と言ったって……カウンターにお菓子や甘い飲み物がカラフルに誘惑的に並んでいたら、それを「気持ち悪い」と忌避するメンタリティや知識がない限り、手が伸びてしまうのは仕方ないことなのでは……? 民営化ハンターイ!だよ。構造的問題は、低価格が故に貧困層がより多くジャンクフードを食べることや、日本でもそうだけど、おまけのおもちゃやバースデーパーティーなど、子供を積極的に取り込む戦略をとっていること。実際、飽きやすく騒ぎ出す子供連れで外食をしようと思えば、ファストフードかファミレスにならざるを得ないのだろうし。おにぎり一つ持って外出すればいいじゃないか、なんて言うのは、子育てしていない連中の勝手な言い草だろうしね。
 映画の中では、ジャンクフードではない、野菜やフルーツたっぷりの健康的な業者を入れてる「問題児受け入れ校」が、顕著な状況改善を見たというエピソードも紹介されてる。私は、緩いマクロビ生活を続けてて、精神的な影響はあまり実感してないんだけどね。肉をやめたからって穏やかになったり怒りっぽくなくなったりというのは感じない。もともとがかなりキツい性格だからかね。

 映画のあと、三嶋亭でスキヤキを食べてきましたが、その報告は次項で。

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Comments

らら美さん はじめまして。
デルピエさんのところからとんできました。
私もきのう、「スーパーサイズ・ミー」をみました。
そんなに悪くない体してた監督が、数週間で、みごとに内臓脂肪が腹にまいている(自分も、あのレベルの脂の腹巻を、皮膚と腸の間にまいてるので、ぎっしり詰まってるのがわかりました)状態になったのが、同病相哀れむ、じゃなくて、説得力ありました。
それでも、撮影への使命感だけでなくて、「依存症」とでもいうような状態になってるのが、ちと怖い。
そう、思わされてしまいました。
あの手の店はたしかに便利なんだけど、つきあいかたを考えないと、いけないようです。

Posted by: アスワド | January 11, 2005 at 23:19

こんにちは>アスワドさん
面白いドキュメンタリーでしたよね。
「アメリカでのマクドナルド」って、「各国でのマクドナルド」の原型なんでしょうね。ある意味「民主化」されて「平等」で、つまりは「文化的な脈絡から乖離」した「グローバルな合理性」という名の、「グローバル企業の利益」。

Posted by: らら美 | January 13, 2005 at 00:58

らら美さん こんにちは。
「アメリカのマクドナルド」への考察、ありがとうございました。
文化的な脈絡から乖離、というご指摘で、イスラエルのバスターミナルに併設されたマクドナルドでビッグマックを頼んだときを思い出しました。ユダヤ人社会では基本的に、「子山羊をその母の乳で煮てはならない」という聖書の一節をもって、ミルクや乳製品と肉類を同時に摂取してはいけないと解釈しているそうですが、にもかかわらず店員に「チーズつけますか?」と聞かれて、このときは、かなり驚きました。
グローバルな合理化、というのは、これはこれで、難しい問題です。
トラックバック送らせていただきます。

Posted by: アスワド | January 13, 2005 at 22:36

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