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December 2004

December 29, 2004

三嶋亭

 スーパーサイズ・ミー見たあと、漫画屋とLOFTに寄ってから、三嶋亭でスキヤキを食べてきました。
 さすがに年末だけあって混み合っていて、店に入るまでに下足の段階で待たされてしまった。店内でも部屋に通される前に待合室みたいなところに通されるのだけど、廊下の向こうから名前を呼ばれて「はーい」と言って出て行かなきゃらならない、まるで歯医者さん。客のお迎え段階はかなりムムム……だったけど、お店はいい感じの歴史ある建物で、仲居さんもテキパキ。もちろんお肉も極上で、私たちにはボリュームも充分。野菜さえ追加できなかった。ビールと焼酎2杯つけて、二人で19000円弱は、決して高くはないデス。チーズバーガーセット(¥472)を年に40回食べるより、年末に一回、三嶋亭でスキヤキの方がいいです。
 とはいえ、「こういうもんか~」と分かって、満足してしまったので、またあえて食べに来たくなるかというとビミョーかも。もう、あまり肉は……特に牛肉は、欲しない体になっているのかな。アジャンタのチキンサグワラやガスパールのフォアグラみたいには、「また食べたい~ッ」とは思えないかもなぁって感じもします。

 帰宅後、肉食が与える体への負担を軽減するために、ブラックジンガーで解毒を試みてしまう今日この頃なわけです。

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スーパーサイズ・ミー――それでも食べたい?

 四条烏丸に出来たCOCON烏丸京都シネマで、『スーパーサイズ・ミー』を見てきました。
 小奇麗な小さな映画館。各シートに傘立て?とドリンクホルダー付き。水曜日は5百円引きのファン感謝デーだからか、席はほぼ8~9割がた埋まってました。

 映画が始まった頃は、ハンバーガーがけっこう美味しそうに見えてしまうのが可笑しい。帰りにモスでも食べたいなーという感じだったのが、映画が進むに連れ、もう、胸がいっぱい。どれほど健康に悪いかと言うことよりも、精神的依存の様子が何しろ不気味。だって、最初はスーパーサイズが食べきれずに最後には吐いちゃってたモーガン監督が、「最近は、食べ始めると確実に気分が良くなる」と言い出す始末。一ヶ月間に摂った砂糖と脂肪の量を机の上に並べる場面では、マジ、背筋が凍りそう。砂糖とカフェイン(コークに入ってる)、それにチーズに含まれるモルヒネによる中毒症状で、マックを食べ続けるモーガン。
 さらに恐ろしーと思ったのが、「教育の民営化」によって、民間企業が給食サービスを担っているアメリカの学校のカフェテリアの様子。砂糖数十杯入りの清涼飲料と、チョコバーとスナック菓子と、野菜だからとフライドポテトを取って昼食を済ませる子供たち。選択の自由、自己責任と言ったって……カウンターにお菓子や甘い飲み物がカラフルに誘惑的に並んでいたら、それを「気持ち悪い」と忌避するメンタリティや知識がない限り、手が伸びてしまうのは仕方ないことなのでは……? 民営化ハンターイ!だよ。構造的問題は、低価格が故に貧困層がより多くジャンクフードを食べることや、日本でもそうだけど、おまけのおもちゃやバースデーパーティーなど、子供を積極的に取り込む戦略をとっていること。実際、飽きやすく騒ぎ出す子供連れで外食をしようと思えば、ファストフードかファミレスにならざるを得ないのだろうし。おにぎり一つ持って外出すればいいじゃないか、なんて言うのは、子育てしていない連中の勝手な言い草だろうしね。
 映画の中では、ジャンクフードではない、野菜やフルーツたっぷりの健康的な業者を入れてる「問題児受け入れ校」が、顕著な状況改善を見たというエピソードも紹介されてる。私は、緩いマクロビ生活を続けてて、精神的な影響はあまり実感してないんだけどね。肉をやめたからって穏やかになったり怒りっぽくなくなったりというのは感じない。もともとがかなりキツい性格だからかね。

 映画のあと、三嶋亭でスキヤキを食べてきましたが、その報告は次項で。

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December 28, 2004

たまには消費経済に参加してみる

 カップルだらけのクリスマスシーズンがやっと終わったと思ったら、今度はご家族連れだらけの歳末大売り出しに突入。街中に住んでると便利だけど、普段の買い物に出ても何だか「いつも一人でフラフラしてる」みたいで寂しいにゃ~。
 年末というのに大掃除も手付かずのまま、本日はストレス解消のため無駄遣いをしに四条へ。

 大丸、阪急でジーンズを見るがいまいち決められない。出直そう。気分転換にとプリオコスメで眉カットしてもらった。上手にカットしてくれたお姉さんは、姜尚中センセーと同じ「姜」さん。かわいかった♪(姜尚中センセーの感動的なスピーチはこちら。低速回線の方はこちら
 藤井大丸のSHIPSでオフ白のタートルのニットお買いあげ。地下のナチュラルハウスでアロマバーナー(ソープストーン製かな?)が気に入ったので衝動買い。となると、BALの無印に行って無香キャンドルをまとめ買いしなければ、ということで再び北上。BALはタカビーなショップが多いので、Y'sとトッカをちょっと冷やかしただけでスゴスゴと退出。
 LOFTで芳香浴用に精油を追加。ついでにピペットも購入。
 ジュンク堂でドストエフスキーとアンデルセン一冊ずつ。
 もう一軒本屋に寄って獣木野生『THE WORLD』4、5巻ゲット。続き物の漫画、何巻まで読んだか忘れて同じのを買ってしまうことがよくあるので、ちょっとドキドキしながら帰宅したけど、今回はセーフですた。

 普段は市場経済にあまり貢献しない私ですが、たまにはこんな日もあります。……とはいえ、欲望には所詮限界がある模様。たいして無駄遣いしてないなぁ。

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December 26, 2004

ケーキケーキケーキ!

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カボチャの豆腐チーズケーキ、を作りました。卵も牛乳もチーズも単糖類も使わないマクロビのケーキです。甘味は多糖類のメープルシロップと穀物飴です。
……美味しいんですけど、巨大すぎて、誰かが遊びに来てくれないと、2人じゃ食べきれないっす。

我が家では深夜にケーキを食べたくなるときが多くて、「深夜のケーキ屋さん」があればいいのに……と、よく言っているんですが、食べきれないケーキを作ってしまうと、深夜のケーキ屋さんをやりたくなります。
「陰気なケーキ、大人気……」とマイクで呟きながら、京都の深夜を徘徊してみたいです。

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December 21, 2004

きょうび、ワカモノやるのも楽じゃないんだね

 ここんとこ、時々見て回っていたブロガーさんたちの「若者」を巡る発言がめっぽう面白い。

 「Quo vadis, domine ?」の「産業構造と教育について駄弁を弄してみた。」
 「戯言@デルピエ郎」の「若者  わかもの ワカモノ」「さすが宮台!!と生意気に言ってみる。それとウヨについての雑感。」
 「目に映る21世紀」の「これがホントの広告批評」

 若い人による若者論って、いいなぁ。
 公共性の徹底的欠落(=「一人一人主義」)がどんなふうに誘導されてきたのか、ヒントになる発言が多い。「世の中が悪い!」ってのは、若者にとってはNGワードなのね。それを言ったら負けって、物凄い勢いで刷り込まれてきたんでしょうかね。
 思うところは色々あるけど、もうちょっと見守っていたいので、今回は、紹介のみ。

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December 17, 2004

クリント・イーストウッド

 フアイアーフォックスといえばクリント・イーストウッドの映画なわけですが、このたび私も、ブラウザをIEからFirefoxに変えてみました。特に不便はありません。これで攻撃が減るなら文句は申しません。1割がfirefoxに乗り換えたと聞けば、いつまでも乗り遅れているわけにはいきませんので。
 問題は、Quicktimeがきちんと表示されないことが多くなったのと、タッチパットでのスクロールが聞かなくなったこと。……私は不便なのはあまり気にならないので我慢してしまいます。
 そんなわけで、ブログの方も、Firefoxだとタイトル部分がきれいに表示されなかったので、改行をやめて一行表示に変えました。

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December 13, 2004

まるで強化合宿

 東京から友達が来て……仮にC子さんとしましょう……一昨日、昨日と、自宅にいながらにして強化合宿のような日々でした。何の強化かと問われれば、おそらく胃腸と肝臓なわけですが、強化されたのか酷使されただけなのか定かではありません。
 土曜日の午後2時頃C子さんは我が家にやってきました。お茶飲んで一休みすると、帰りが暗くならないようにと、早々に伏見稲荷を目指して出発。ずら~りと並ぶ鳥居の写真は見たことがありましたが、全長四キロに余る山中の参詣道すべてに、ずっと鳥居が並んでいるとは知りませんでした。結構歩いたので小腹が減り、次々に見える茶店を横目に「わらび餅でも食べてこうか」などと言っていたのですが、いつの間にか「おでんもあるね」「おでんとビールか…」「ビール飲むなら帰りにしないと、やる気なくなりそう」などと話しているうちに、いつの間にかすっかりビールとおでんという方針が固まっていました。ちょっと見晴らしのいい「四つ辻」という辺りまで行って引き返すことにして、いざ、ビールとおでん。窓辺からみごとな紅葉を眺めながら、ホクホクのひととき。しかし翌日、そして今も、ふくらはぎが筋肉痛なのでありました。駅前で「こぎつねちゃん」煎餅をゲット。

 いい気持ちになって洛中に戻り、C子さんはタカシマヤの地下で味味香のカレーうどんをゲット。その後、外国人向けクリスマスプレゼントを探して京極と錦をうろうろ。途中で藤野の豆乳ドーナッツをゲット。買い物を済ませ一旦家に戻ると、夜はどこに行こうかと、豆乳ドーナツをつまみつつネットで当たりをつけてみます。百足屋太郎屋か迷ったあげく、お手頃な太郎屋の方に電話を入れてみると、6時半頃で既に満席。あいたら席を取っといてくれるというので、7時半頃に覗いてみることに。家を出てすぐにあるパン屋さんに目がとまり、「明日の朝のパン買っとこう」と、パンを抱えたまま太郎屋を目指しました。小さな路地を入り、風情のあるお店を覗くと、2階の座敷に席を取っておいてくれました。よく歩いたので、しかもハイテンションな女の子モードで喋りっぱなしなので、焼酎とおばんざいを次々に注文。九時過ぎ頃にはダンナも合流して、さらに追加注文した料理をつついては焼酎のおかわり。長時間にわたってちょっとずつ飲食を継続しているのでいつまででも食べていられそうな気分……なので、たこ焼きを買いに三条木屋町辺りを目指して3人でテコテコ歩きました。気が大きくなっていたので二十個入りの巨大パックでたこ焼きを買い、コンビニでワインを買って帰宅。ハンナさんを交えて宴会は深夜まで続きました。たこ焼きはしっかり食い尽くしました。

 夕方のおでんから深夜まで飲んだり食べたりし続けていたのに、翌日は11時半にガスパールにランチの予約済み。酔っぱらって寝ると、アルコールが抜けてくるタイミングで朝早く目が覚めるのですが、7時に目が覚めてもお腹一杯。もう一眠りして8時過ぎになってもお腹一杯。「このままじゃ、とてもランチなんかお腹に入らない…」と心配になりました。9時過ぎに起きて、血中のアルコールもまだ分解し切れてないような気がしつつも、私はせっかく昨日買っておいたパンも食べず、ひたすら筋トレとストレッチにはげんでランチに備えました。その間もC子さんは大きなクロワッサンをもぐもぐと平らげておられました……日頃の鍛え方が違います。
 ガスパールではさすがに2人とも一番軽いコース、前菜一品+メイン一品のコース。かりっと焼け具合の香ばしさがお勧めのフォアグラのポアレ(チーズリゾット添えをC子さん、私はサツマイモのピュレにエスプレッソがけ)、メインはブイヤベースと海老のパイ包み焼きをそれぞれが注文。……で、C子さんは午後から国際会議場でお仕事があるので、飲み物は「グラスでとる?ハーフくらいいける?」という感じでふってみると、「2人なら、一本飲めるでしょ」と、昼間っからフルボトルあけることになりました。勢いよく喋り続けながらもゆっくりと食事を楽しみ、気付けばチーズまで頂いて3時間経過。C子さんをお仕事に送り出し、私は夜御飯のために大丸の地下食料品売り場に潜入、下鴨茶寮の鴨鍋セットをゲット。夕方に来ても売り切れちゃってたら哀しいので、念のためと思い先手を打ったのですが、案の定、仕事帰りのC子さんと合流して夕方に来た時には、鴨鍋セットはなくなっていました。
 鴨鍋セットを抱えて帰る道々、またもや私の心に不安がよぎります。「こんなにお腹一杯お昼を食べて、しかも昨夜からずっと酒も抜けてないし、とってもじゃないけど晩ご飯なんて入らないかも…」とにかくいい気持ちにワインが入って、昨夜の眠りが浅かったせいもあってか、帰宅後はお昼寝モード。幸せ~、でももう食べられない~、と悩ましい思いにうなされました。
 仕事を終えたC子さんと合流して再びデパ地下でお総菜少々を買い、ダンナにビールを買ってきてもらって、いざ、鍋の準備。買ってきたセットに水菜と大根とくずきりをたして鴨鍋。もう一つ寄せ鍋の方には、ダンナが札幌出張で買ってきたカニを入れました。遅れて後輩のNくんも合流し、4人で鍋をつつきました。「もう食べれない、もう飲めない…」と思っていたにもかかわらず、鍋に火が入る頃にはいい具合に胃が空になっていて、意外と箸がすすむのに我ながらびっくり。お酒ももうあんま飲まなくていいや、と思っていたのに、結局日本酒をよく飲んでしまったし……。十二時過ぎにお開きになるまで、2泊の強化合宿でかなり鍛えられたような気がします。でもC子さん、2泊までしか一緒に食べ歩きは出来ないからね。それ以上は絶対無理!
 今日からは梅干しのおかゆで胃腸と肝臓をいたわるつもりです。

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December 11, 2004

前屈の意味

 あした友達が泊まりに来る予定なので、今日は部屋の掃除を久々にした。トイレ掃除もした。お風呂に入ってついでに排水溝の掃除もした。
 家が奇麗になるから、たまに人が来るのは良いことなのだ。
 散らかって汚い部屋は自分も不快にするし、奇麗に片付いた部屋は自分でも快適なのだが、それでも、自分のためにはなかなか掃除が出来ない。
 昔はこんなじゃなかった。一人暮らしをはじめた頃なんか、ちょっとした気分転換にもなる掃除や洗濯は結構好きだった。いつからダメ人間になったのだろう…と考えると、思い当たることはあるが、愚痴になるので書かない。
 身の回りをきれいにしておくのは、真人間の要素の一つ。真人間って、世間並みという意味ではなく、あれです、アートマン。人間の原型。個人性の前、顕現の後。サンテグジュペリも『戦う操縦士』の最後の方で盛んに「真人間」の話を書いていましたね。真人間の一つの可能性、一つの表現としての「私」は、真人間の尊厳のために、身ぎれいにしておくことに意味があるし、基本的には前屈で指が床に届いた方がいい、と思うのです。
 そんなわけで、整体3回と寝る前のストレッチの甲斐あって、指5本とも床につくようになりました。

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December 05, 2004

弾丸トーク3時間半

 大学時代の友人に会ってきました。この前会ったのがいつだったか思い出せないくらい昔だから……もしかして10年ぶりくらいかも?(そんなんばっかですが) でもお互い体重があまり変化していないせいで、あんまり外見は変わってなくて、無事再会出来ました。
 彼女は現在「幼稚園ママ」をやっていて、お母さん付き合いの苦労話など、私には結構新鮮。もともと学生時代から、趣味嗜好では接点がないような無いような、結構正反対の2人なんだけど、なんで仲良くなったのか……私は自分から友人を作るってことがまるで出来ないので、彼女が拾ってくれたんでしょうかね。
 遠慮のないトークは尽きることなく、あっという間に3時間半が過ぎ、まだまだ話足りないね~っ、という感じのまま、夕飯の時刻に間に合うよう、本日は解散。(いまだに怖い)梅田から阪急電車で帰る途中、烏丸に着く直前に携帯にありがとメールが入り、慣れないメールを私の方からも返しました。
 たまには友達と会わないと、って思いましたよ。女の子の友達と会うことがすごく少ないので……というか、女の子の友達がもともと少ないし……やっぱ、もっともっと女の子同士の話がしたいっ。図太くて細やかな女という生き物が、やっぱとても好きです。生き物としては、どう考えてもオトコより好きですよ、根が利他的なとこあるから(どんなにわがままでもネ)。

 帰宅するとハンナとダンナはドッグカフェNESTに行っていて、部屋は真っ暗。2人の帰宅を待って、空腹のあまり今夜はモスバーガーで晩ご飯を済ませてしまいました(マクドナルドではありません)。

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December 04, 2004

アップデート完了

 大学時代の友人に明日会う予定なので、少々見栄を張ろうと美容院に行ってきました。前回美容院に行ったのは、やはりオフ会で人に会う前の十月半ば。一ヶ月半しかあけずに行くというのは、私にとっては快挙。頑張って北山のおしゃれげなヘアサロンに予約を入れ、数年ぶりにカラーリングをしてもらったところ、すっかりアップデートされて現代の人になったようでした(デジカメ充電中につきお見せ出来ないのが残念です)。
 カラーやパーマは時間かかって半日潰れちゃうから、あまりやらないのだけど……やはり女はある程度カネをかけておけば小奇麗になってるものなんでしょうねぇ。そういえば高校時代の友達なんか、大学入るとみーんな小奇麗になっちゃってたもんなぁ(こう見えてそれなりのお嬢さん学校出身なのですよ)。今みたいに高校生でお化粧って、あまりしない時代だったから、同じ制服着てすっぴんで髪型も制限されてると、素材の違いしかないわけですよ、残酷に。それが大学入ってカネと手間暇かけると、みーんなそれなりに小奇麗なお嬢さんになっちゃうんだから……やはり女はカネです、ある程度(土台が良ければ話は別だけどね~)。

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December 02, 2004

すっぽん再び

 以前にも行った「近善」で、またまたすっぽんを食べてきました。今回はダンナの学生さんたちに混ざってのコラーゲン補給です(ま、女子大生たちは元からお肌ピチピチしていますがね)。学生さん三人は、写メールのムービーでまな板ショー(すっぽんの首を落とすところ)をバッチリ撮って友達に送ってました。「ガメラ食べてるの?」なんて返事が返ってきた子もいました。
 やっぱり美味しいですね~。昨夜なんか寒かったから、鍋で暖まってホント幸せ。冬の間に、あとはカニとフグと鴨鍋も食べたいなぁ。あと、三嶋亭のスキヤキも。う~ん、欲望が刺激されてしまった……
 すっぽんのあとは洛中に戻って、カラオケまで行っちゃいましたよ。私はあんまり歌わないんですがね。なんか、久々の若いノリでした。

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「女郎花」「葛城」@京都観世会館

 チケットが当たったので、昨日は久しぶりに一人でお能を見てきました。@京都観世会館。演目は「女郎花」と「葛城」。

 「女郎花」
 一人の僧侶が都見物をしようと上洛の途中、石清水八幡宮に参詣するため男山の麓に来ると、野辺には女郎花が咲き乱れていた。古歌にも詠まれた男山の女郎花を一本手折ろうとすると、老人が現れてそれを咎める。僧と老人は互いに古歌を引いて、花を折ることの可否を論じるが、僧が諦めて立ち去ろうとすると、老人は僧の風流さに感じて八幡宮への案内を申し出、さらに麓の男塚・女塚にも連れて行く。小野頼風夫婦の墓である二つの塚は、弔う人もなく荒れていると嘆く老人は、自らが頼風であるとほのめかして消え失せる。中入り後、僧は里人から頼風夫婦の話を聞き、一夜読経して弔うことにする。するとやがて夫婦の亡霊が僧の前に現れる。女は頼風と契ったが彼の心を信じることが出来ずに川に身を投げてしまう。頼風は彼女の墓から一本の女郎花が咲くのを見て近付こうとするが、花は彼から身を避け、彼が離れると元に戻る。頼風は女の思いを哀れんで、自らも川に身を投げた……。
 前場で夫婦のすれ違いが語られないので、やや情感不足に感じたが、後場で語られる女の哀れさが、結構じぃ~んと来てしまった。相手を信じられずに自ら墓穴を掘る愚かさって、何となく身につまされる。女心よねぇと、妙に共感してしまった。

 「葛城」
 行者の一行が葛城山で雪に降られて難儀していると、一人の里女が現れて庵に案内してくれる。雪を避けて焚火で暖まる行者に、女は、勤行のついでに自分の三熱の苦しみを助けるよう祈りを加持してくれと頼む。不審に思った行者が女に素性を尋ねると、彼女は葛城の神で、かつて役行者に背いて岩橋を掛けなかったために、不動明王の索に縛られて苦しんでいると言って消える。中入りで、行者は里人から事情を詳しく聞き、葛城の女神のために祈祷をする。やがて女神が現れて語る。岩橋を掛けろと言われた時、女体故にわが身の醜さを恥じて夜の間に掛けようとしたが、役行者は昼の間に掛けろと言い争いになった。ともかく橋を架けてしまおうとしたが、夜が明けてきたので完成の前に身を隠したら、それを咎められ縛られてしまった、と女神は嘆く。行者の修法により苦しみを免れた女神は、やがて舞を舞い、夜が明ける前に去っていく。
 神に命じる役行者、行者に助けを求める神。ヒエラルキーの逆転めいていて、面白いなぁと思う。でも何より、醜女の女神が夜の間に橋を架けようとする女心がまたまた身につまされる。役行者に惚れていたのかしらなんて思ったり。明るいとこで見られたくないって気持ち、歳と共にますます解っちゃうなぁ。

 残念ながら夜からすっぽんを食べに行く予定が入っていたので、「葛城」の方は最後まで見ずに抜けてきた。
 ついでながら狂言の「仏師」では、待ち合わせ場所に因幡堂という名前が出てきたが、あらそれうちのすぐ裏手よ~、なんて思いながら見ていた。京都に来て土地勘が多少分かってくると、そういう楽しみもある。

 すっぽんについては次項で。

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