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September 14, 2004

パリのお勧めミュージアム

☆中世博物館 MUSEE NATIONAL DE MOYEN AGE
 6, PLACE PAUL-PAINLEVE 5区 クリュニュー・ラ・ソルボンヌ駅すぐ。サン・ミシェルからでも。
 宿の近くだったこともあり、二度も行ってしまいました。ローマ時代の温泉あとにある充実した博物館です。
 目玉は「一角獣と貴婦人」のタペストリー。これ、6枚組で残っているんだったんですね。ディネーセンの本の表紙になっているので以前から好きだったんですが、本物を間近に見られて感激。ガラスケースなんか無くて、ぼんやりと薄暗い(けどちゃんと見える明るさの)照明のもと、壁に直にかかっています。6枚組の内5枚は、それぞれ五感をテーマにした図柄。これらが半円を描く壁面にかかり、最後の一枚は真後ろに振り返った側にかかっていて、「我が唯一の望み」というラテン語が書かれています。五感の楽しみを越えたところに、唯一の望みがある……という解釈がされているそうです。タペストリーの下の方は、痛みが激しかったのを織り直して復元したのだそうですが、化学染料だったためにすぐに褪色し、元々の自然染料で染められた部分の鮮やかさと、ハッキリと違いが分かります。
 その他の収蔵品は、織物、教会の祭壇の浮き彫り、ステンドグラス、石像、石柱、貴金属の宝物など。どれも細工が細かく、空白恐怖症じみた物凄い精神エネルギーの集中と注入を感じます。ルーブルでルネサンス以降の作品を見たとき、ウウッ生っぽくて気持ち悪い……と思った私には、世俗文化と宗教文化がはっきりとは分かれていないような中世の空気がとても好ましかったのです。生な肉体というよりも、肉体を通したその向こうが感じられる方が好きなのです。とはいえ、聖母子像でも幼子イエスがマリアさまのおっぱい吸ってたり、結構おおらかな表現をしているんですが、ルネサンスのものみたいに肉々しくないんですよねー。ショップでもずいぶん散財してしまった……

☆ギュスターブ・モロー美術館 MUSEE (NATIONAL) GUSTAVE MOREAU
 14, RUE DE LA ROCHEFOUCAULD 9区 メトロTRINITE駅から5分くらい?
 住居兼アトリエがそのまま美術館に。描きかけらしい大作が結構多い。とにかくありったけ壁面を覆い尽くしてる。有名な「神秘の華」は、意外と部屋の隅っこにさりげなく展示されていました。デッサンや水彩画もパタパタパネルに大量に納められてて、私は一カ所しか見なかったんだけど、大作のモチーフが繰り返し描かれてた。目に留まったのは、サロメと走り書きされた男性……王様……ヘロデなのだろうか。油絵の作品でも何枚かサロメがあったので見てみたが、どうやらやはりヘロデ王のよう。これが、油絵よりデッサンの方が数倍色っぽい。山岸涼子か佐藤史生かと思うような、少女漫画のヘロデ王って感じ。ヘロデ王萌え~、でした。ショップはあまり充実してません。

☆ダリ美術館 ESPACE MONTMARTRE-DALI
 9-11, RUE POULBOT 18区 メトロABBESSES駅より、迷った迷った。行くつもりのなかったサクレ・クール寺院に出てしまってから、道ばたの看板を頼りに辿り着きました。途中で腹減ってクレープ買って食べたよ。図らずもモンマルトルを満喫できちゃいました。
 ここは小さな美術館ですが、ダリの溶ろけた時計や足長のゾウなどの立体作品があって、どうやら販売もしているようです。平面作品ももちろん沢山。ショップにはダリのデザインの瓶に入った香水セットとか、溶ろけた時計のペンダント(買っちゃった。27ユーロ)とかもあってなかなか楽しいです。

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