ビッグ・イシューに投書載りました
THE BIG ISSUE JAPAN 10号の読者投稿ページに、わたくしの投書したのが載りました。
BIG ISSUEというのは、ホームレスの人たちだけが売ることが出来る雑誌で、一冊200円のうち110円がホームレスの人たちの収入になります。「助けてあげる」のではなく「仕事を作る」ことで自律を促す試みで、90年代に英国で始まって、今では24カ国に広がっています。
日本では大阪に編集部があり、京都を含め関西では、繁華街のあちこちで立ち売りをしているおじさんたちを見かけます。毎月買っているとなんとなーく顔見知りになり、前を通るときになんとなーく笑いかけて会釈するようになりました。東京でも販売場所が増えていってるみたいです。
最新号はブラピが表紙。買ったこと無い方も、これを機会に一度読んでみて下さい。若い人向けの編集方針ですが、俳優やミュージシャンの生き方を探るようなインタビューや、社会問題を身近な切り口から取り上げた特集など、毎号面白い記事が掲載されています。今号には押尾コータローの記事なんかもあります。
今回のわたくしの投書は「非暴力が簡単でないのは当たり前」というタイトルです。
「日本みたいにヘーワなところで‘何となく非暴力’なのは簡単だけど、イラクやパレスチナやアフガニスタンなどで肉親や友人を目の前で殺されたら、憎悪や復讐心を超えて非暴力に徹するのは容易ではない」……というような内容の投書があったんですが、そう言って‘非暴力は難しいこと’と考えちゃうのも、安易なんじゃない?という投書をしました。インドの独立運動や公民権運動当時の状況は、やはり非道いものだったにも関わらず、非暴力運動を担ったのは聖人君子ではなく普通の人々だったわけで。だって、教会で聖歌隊の練習をしているところに爆弾投げ込まれて子供たちが大勢殺されちゃうような状況で、それでも非暴力を選んだ人たちが実際いたのだから……。
ビッグイシューの6号が非暴力の特集でした。立ち売りのオジサンたちはバックナンバーも揃えてる人が結構いるので、興味のある方は聞いてみて下さい。非暴力ヲタクとしては掘り下げが足りない特集ですが、入門編としてはとてもいいんじゃないでしょうか。
あ、ちなみに、投書が載ると一冊送られてきて、図書券千円分も同封されてました。久々の稼ぎでしたわ。
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