« EVERGREEN ―永遠に中断された光景― | Main | THE CAPE OF STORMS ―詛いとしての人生― »

June 15, 2004

SHALLOW SLEEP ―夢のエモーション―

 切なく可憐なメロディ。浅い微睡みから覚めた瞬間に、頬に零れる涙。夢のエモーションに心当たりがある人にとっては、これ程切ない歌もなかなかない。

 亡くした恋人の夢と考えるのが自然でしょうね。もう会えない人に夢の中で会い、既に失った人を再び失う目覚め。
 微睡みと目覚めの境界に身を浸したまま、君の存在の確かすぎる余韻と、繰り返された喪失に、声を上げることすら出来ず、時が止まったようで……けれど無慈悲に、目覚めの夜明けに呑まれていく。心はあの遠い日に半ば留まりながら、意識は否応なく目覚めへと曳かれてゆく。その引き裂かれてゆく傷の生々しい痛みを、「淡く揺」れる夢の美しい情景で、ヴェールをかぶせるように歌っている。
 夢と目覚めの合間の一瞬を、みごとに再現した歌。稀有。歌詞の語るエモーションと、メロディが表現するエモーションが完全に一致している点でも、極上の一曲。

|

« EVERGREEN ―永遠に中断された光景― | Main | THE CAPE OF STORMS ―詛いとしての人生― »

「ラルク」カテゴリの記事

「音楽」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/32134/774501

Listed below are links to weblogs that reference SHALLOW SLEEP ―夢のエモーション―:

« EVERGREEN ―永遠に中断された光景― | Main | THE CAPE OF STORMS ―詛いとしての人生― »