« READY STEADY GO ―大丈夫、走り続けてる― | Main | 瞳の住人 ―僕の知る僕自身より…― »

June 15, 2004

Coming Closer ―張り詰めて運命に問う―

 冷たく張り詰めた、指先まで痛いほどの緊張感、みたいなインスピレーションの源泉が、たぶん『fate』と凄く近くて、表現の別の可能性を展開した曲のように思える。

 たくさんの孤独を歌ってきたhydeさんですが、今回は、“君の孤独を救えない”ことの焦燥感、己の無力さへの身の置き所無さ。
 時は指の隙間からあまりにも早く流れ落ち、「眠りの時を知ってる」かのような君を、「この手は癒せな」くて、救い出すことが出来なくて、「為す術もなく」「立ち尽くす」。
 「降り注ぐ光を浴び」「風に揺られて」、高く高く「手を伸ばす」君は、どこか樹木のようで、自然霊のイメージを見せる。「母なる君」だからなのか……?

 『fate』は暗殺者か兵士の物語のようで、凍てつく大地で「何が愛なのか、何が嘘なのか」分からないまま「ただ君だけが恋しい」と歌っていた彼の孤独。この『Coming Closer』では、やっと見つけた君が、独り滅んでいくのを止められない哀しみが彼を締め付ける。
 たたみかけるサビのテンションの高さ。運命を知る君の孤独が、そんなにも彼には哀しい。世界の果てで愛を叫んでる歌。

|

« READY STEADY GO ―大丈夫、走り続けてる― | Main | 瞳の住人 ―僕の知る僕自身より…― »

「ラルク」カテゴリの記事

「音楽」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/32134/773560

Listed below are links to weblogs that reference Coming Closer ―張り詰めて運命に問う―:

« READY STEADY GO ―大丈夫、走り続けてる― | Main | 瞳の住人 ―僕の知る僕自身より…― »