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November 23, 2002

ジョゼ・ボヴェ恩赦キャンペーン

 1ヶ月のご無沙汰でしたー(^_^;)
 ジョゼ・ボベ トークライブ in KYOTOも大成功に終わりました。もうひと月近く経つなんて嘘みたい……
 その後もアンケートの集計をやったり報告集を作ったりで、何やかやまだ後始末が終わってはいないんですが、随時Webの方に報告が上がると思います。

 11/19日、そのジョゼ・ボベに懲役14ヶ月の刑が確定してしまいました。
 今はフランス農民連盟が恩赦請求キャンペーンをやってますんで、日本からも是非メールやお手紙でボベっちを応援してください。「違法行為をしたから罰されるのが当たり前」なのではなく、「合法的に抗議するための民主的仕組みが欠けている場合、たとえ法に触れても、抗議する権利は我々にある」というのが非暴力直接行動の要点です。
 今回ボベが裁かれたのは、遺伝子組み替え作物に反対するデモンストレーションによってです。遺伝子組み替え実験用の畑で作物を引っこ抜くとか、組み替え種子の倉庫に行って通常の種子と混ぜてしまうとか、そういったデモンストレーションを行うことで、ボベ達は遺伝子組み替えに対する反対の世論をヨーロッパで喚起してきました。
 日本ではまだまだ、遺伝子組み替えといえば健康への懸念や、せいぜいが周辺環境への影響くらいしか意識されてないと思いますが、実は一番の危険は、バイオ企業による種子支配の問題なんです……。
 組み替え作物の種子には知的所有権がありますから、農民は翌年に播くため自家採種することを禁じられ、毎年種子と農薬・肥料・除草剤のセットを買わなければなりません。バイオ企業は食料加工や食品供給部門まで統合を進めていますから、「組み替え作物を作らなければアンタの畑で出来た作物は買い取らないよ」と農家に圧力をかけることが出来ます。先進国でも貧困国でも、同様のことが起きるでしょう。
 消費者も農民も望まない遺伝子組み替え作物が、バイオ企業の都合だけで押し進められてしまうなんて腹の立つこと。消費者の多くが遺伝子組み替えに対する根強い不安を持っているこの日本が、すでに世界一の遺伝子組み替え作物輸入国だというのも、やんなっちゃう話です。
 ボベ達が派手なデモンストレーションで世間の目を引いたおかげで、ヨーロッパでは遺伝子組み替え作物の持つ本当の問題点が認識されるようになり、今では多くの人々が遺伝子組み替え作物に反対しています。

 ボベは農民連盟の指導者の一人で、つまりは農民の組合指導者です。組合の指導者が1年以上もの懲役をくらうのは、フランスでは戦後はじめての暴挙だそうです。組合の指導者がデモンストレーションをやるのは当然のお仕事なのにね。「No!」をいう権利、抵抗する権利が無いとしたら、民主国家なんて屁みたいなもんですわ。

 恩赦キャンペーンについては日本語ページも用意ができました。農民連盟のページでは名前と住所を書き込むだけでメールを送信できるようになってます。 PDFファイルを印刷して署名集めも出来ます。選挙で投票に行くだけが民主主義じゃない。

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