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September 07, 2001

『熱血!周作がゆく』再放送中だっ

 えー、「RED☆SHADOW」から時代劇つながりということで。
 テレ朝、午前10:30から再放送中『熱血! 周作がゆく』です(タイトルはもーちょっと何とかならんか)。ああっ、でも次回で最終回ですぅ(;_;)

 中村俊介くん(^o^)演じる千葉周作は、ご存知「北辰一刀流」の流祖で、坂本龍馬も学んだ神田玄武館を開いた幕末の剣客。
 でもドラマは、その千葉周作がまだ江戸に来たばかりの若い頃、中西道場で学んでいた日々のお話。みょーに爽やかな味わいのある青春ドラマです。

 演出はリアル路線、ちょっとNHKっぽいくらいオーソドックスな作りなんですけど、中高年向けの予定調和オンリーな時代劇とは違って(それもいいんだけどね)、普通の連ドラとして楽しめるお話でした。

 見終わるとみょーに爽やかな後味が残るんだけど、実はこのドラマ、毎回必ずと言っていいほど、弱い者が不幸になるのを止められないお話なんですよ。
 周作が悪人を倒して弱い者を守ればめでたしめでたし……という作りには、なってないのです。
 むしろ力になろうとした相手が、不幸ゆえに罪を犯してたり、殺しの下手人が実は一番の被害者だったり。
 毎回の事件の結末は、ハッピー・エンドとは言えない。
 周作は一生懸命なんだけど、結局、不幸を止められないし、誰も救えないことが多い。

 だけど……なぜか、ドラマの後味はあくまでも爽やか。む~ん、不思議だ。

 これは主人公の人物造形の勝利なのかなぁ、と思います。
 剣の道にまっしぐらなわりに、年上の美人(←家庭ある男性と不倫中)に恋して悩んだり、でも鈍感だったり、不器用だったり。
 迷いながらも剣の道を進む周作くんのピュアピュア~な純粋さが……ま、「剣術バカ」なんだけどね、魅力的。

 周作は誰かを守ろうと剣を振るったり、剣を抜かないまでも立ち回りするんだけど、剣や腕っぷしの強さで救えるものなんか、あんまり多くはない。
 世の中も人間も、そう簡単じゃない。
 ……ってことを、周作が迷いながら、心を痛めながら、一つ一つ誰かの不幸を呑み込んで学んで、大きくなってく姿が描かれている。
 事件の結末の暗さを引きずらずに、周作の成長を描くもんだから、南こうせつのテーマ曲が流れる頃には、
「あれあれ? 悲しい事件だったのに、いつの間にか私、爽やかな気分になっちゃってるぞ?」
 と、こちらは狐に抓まれたみたい。
 この辺のさじ加減の妙に、脚本家の心意気と腕の良さを感じさせられます。できれば殺陣のシーンは、もう一工夫した映像で様式美を見せて欲しいんだけどね。

 また、このドラマでは毎回、登場人物が「実は後に××と呼ばれることになる(有名人だという)ことを、まだ誰も知らない。」というナレーションが入るんですよね。
 遠山の金さん、鼠小僧次郎吉などの若い頃が、密かにレギュラーの中に隠れてます。

 中村俊介くんって、意外と時代劇にはまるんですよね。前に沖田総司をやったときもすごく良かった(草刈正雄以来の超美形の総司くんでした)
 若いのに殺陣がうまいし、凛として人懐っこい感じをうまく出せてる。
 老けちゃう前に、もっともっと時代劇にでて欲しいなー。千葉周作と沖田総司を両方やるなんて、幕末に縁があるのかな。でもぜひ、源平ものをやっていただきたいと思う今日この頃です。義経なんていいよねー。

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